第4話   眠りから醒めて

戦いが終わった。

アレクは涙を流していた。

心音が「アレク大丈夫?」と心配になって声を掛けた。

アレクが「それは、俺のお母さんが亡くなったから、墓を建てて花を上げたよ」と少し背中が寂しく見えた。

心音が「アレク、私もお墓に手を合わせるわ」と話し掛けて、アレクの母親でマレンに手を合わせた。

アレクが「此処の世界に来てから母親のマレンとはいつも一緒で、魔法の特訓をして、戦闘で戦う術を教えて貰った。何で俺の事だけを置いて亡くなっちまったんだよ」と泣いていた。

アレクが肩を震わせて泣いている横で、心音は「大丈夫?大切なお母さんだもんね。お母さんの分まで幸せになって行った方がいいよ」と話し掛けた。

眠りから醒めた心音は自分の部屋のベッドで寝ていた。

眠りから醒めた心音は、翌日の朝になっていた。

1階に心音は降りると、凜が「心音、夜中寝ているんだもの。さすがに、2階に心音を運んだわよ」と声を掛けた。

心音が「ごめんね?今度から自分の部屋で寝るよ。ね?それで、アレクは母親のマレンを亡くして泣いていたわ。可哀そうだった」と凜に返事を返した。

凜が「あら、可哀想ね?ちゃんとアレクに声を掛けてきたの?」と心配で話しかけた。

心音が「そうね?アレクに声を掛けてきたから、きっと元気にやっているわ」と凜に返事をした。

凜が「そう、良かったわね?」と嬉しそうにしていた。

心音は「小説は此処までしか書けて居なかったと思うから、もう夢を見ることはないわ」と凜に話し掛けた。

凜が「じゃ、皆に会えなくなって寂しくなるわね?」と心音に声を掛けた。

心音が「うん、でも、いつしかまたあの小説は、心の中に残るし、皆が私の心の中で生きていると思う」と凜に話を始めた。

心音は図書館に行くと、拓人が図書館から出て行こうとしていた。

心音は「あれ?勉強は?」と声を掛けると、拓人は「うん、いつものように勉強はしていたよ。今から帰るところだけど、何か用?」と心音に尋ねた。

心音が「私ね、拓人と一緒に居ると楽しいの、こう毎日が冒険のようでワクワクして好きだよ」と勇気を出して告白した。

拓人が「良いよ。俺で良ければ付き合おう」と心音の告白を受け止めた。

拓人と心音は学校を卒業してから、勉強をして、デートをして、一緒にいろんな所に出掛けて絆を深めて行った。

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アントキノナミダ 影山 みはつ @mihatsu1865

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