第3話  流石に

眼が醒めて、寝ていた心音は「ふぁー、良く寝た」と背伸びをしていると、司書さんから「図書館では静かにしてください」と叱られた。

心音は「すみません。ついウツラウツラしていたものですから」と司書に返事を返すと図書館中が笑いの渦が起こっていた。

他の人から「図書館で今どき寝ている奴がいるんだな?さっきまで、いびきが聞こえていたから驚いたよ」とヒソヒソ話が聞こえてきた。

拓人が「こんな所で寝ているからだよ。全く、どうしようもない奴だな」と呆れて物が言えなかった。

心音が「ん?だって、しょうがないでしょう?図書館は居心地がいいんだもん」とヒソヒソ話で声を掛けた。

心音はノートを閉じていなかったが、ノートの跡がおでこについていた。

拓人が「おでこにノートの跡が付いているぞ?」とクスクス笑っていた。

心音が鏡を見て、「あ、本当だ。どうしよう」と焦っていた。

拓人は心音の様子を見て笑っていた。

拓人は「心音、家に帰ろう」と声を掛けて、心音は拓人と手を繋いで帰って行った。

心音の母親で凜は、「ありがとう。拓人君。心音は図書館で寝ていたでしょう?」と拓人に尋ねた。

拓人が「良いんですよ。どうせ、図書館から帰るついでだったから」と凜に返事を返した。

心音を家まで送りに行って、拓人は家に帰って行った。

凜が「心音?拓人君にはよくお世話になっているわね?寝ていると風邪を引くから気を付けるのよ」と心音に注意をした。

心音が「お母さん、私が今まで書いた小説の物語は私が寝ている間に起こっているし、私が主人公になっていてクリスとアレクと共に魔物を退治していたみたいなの」と話し掛けた。

凜が「あら、そうなの?凄いわね?」と返事をした。

心音が「そういう事で休ませてもらうわ」と寝てしまった。

クリスが「心音?どこに行っていたの?」と心音に尋ねた。

心音が「現実世界だよ?此処とは違って戦いもない平和な世界」と話し掛けた。

心音は剣を出し、キラリと光って心音が映っていた。

アレクが「お、心音来たんだな?」と話し掛けると、心音が「アレク、久しぶりだね?最近、ガロウモンスターはどうなったの?」とアレクに尋ねた。

アレクが「心音が居ない間にガロウモンスターが現れて、住人たちを襲っているんだ。行ってみないか?」と心音に声を掛けた。

心音が「行こう」とクリスとアレクに話し掛けて、ガロウモンスターに「我の命令に従い、我の力になれ。疾風剣」と唱えると、ガロウモンスター達を炎で周りを包み込んだ。

ガロウモンスターは「ぎゃー-」と雄叫びを上げながら、倒れて行った。

心音は「仕留めた」と身体をかがんで剣をさやに納めた。

クリスが、剣をさやから出して、流動剣と唱えると、ガロウモンスターを倒した。稲妻でモンスター達を倒していく。

そしてアレクは「リターン」と唱えると、ダメージが強かったクリスと心音のライフを復活させた。

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