第2章:「視点を変えることで見える真実」

1つ目のルール:「物事をゼロベースで考える」

「ゼロベースで考える」とは、既存の概念や自分が持っている先入観をいったんリセットし、白紙の状態から物事を見つめ直すことを指します。多くの場合、私たちは何かを決断するとき、自分が今まで経験してきた価値観や他人から聞いた意見、常識とされていることを前提にして判断をしています。これが必ずしも悪いことではありませんが、時としてその前提が自分の考えや行動を狭め、偏った選択肢しか見えなくしている可能性があります。


たとえば、「安定した仕事に就くことが良い人生だ」という価値観があるとしましょう。この価値観をそのまま受け入れると、独立や転職、未知の分野への挑戦などが「リスクが高い」と感じられ、踏み出しにくくなります。けれども、安定とは何か、リスクとは本当に何なのかをゼロから考えたとき、「自分の成長が見込める分野こそ、長期的に見ると本当の安定につながるかもしれない」という考え方が見えてくるかもしれません。ゼロベースで考えることで、従来の常識や前提に縛られない選択が可能になるのです。


また、ゼロベース思考を取り入れると、物事に対して「そもそも何が必要なのか?」という根本的な問いを持つようになります。たとえば、企業のプロジェクトにおいて「これまでの手法がうまくいっているから続けるべきだ」という発想がよく見られます。しかし、そのプロジェクトが本当に顧客に価値を提供しているのか、今の市場環境に合っているのかをゼロから問い直すと、「実は別の方法があるかもしれない」という発見ができるかもしれません。


ゼロベースで考えることには、思い切った発想転換が必要です。過去の実績や慣習に縛られず、一度それらを手放して考えるのは簡単ではありませんが、これにより新しい視点や柔軟なアイディアが生まれ、より良い選択肢を見つけることができます。物事に対して白紙の状態で向き合うことで、固定観念に縛られず、自分にとって最も適した解決策を見出すことができるのです。

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世の中はこう考えると楽になる:ひろゆき流の思考術と生き方 Blue @ails

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