3

No.666は目覚めた。


その布をかけられたが閉まる音と共に。


No.666は何かわからないが困惑した。


「…は?え?」


すると、檻の向こうから声がした。


「隊長!どうやら目覚めたようです!」


「あぁ?やっとか、おっせぇな。」


「どうしますか?話しますか?」


「いや、いい。どうせ話すこともないしな。…睡眠薬でも渡しとけ。」


「了解」


程なくして、何か液体の入ったビンが渡された。


「飲め。」


よくわからないが、言われるがままにその不味い液体を飲んだ。


数秒後、急に眠気がしてきた。


何が起きたかわからず戸惑っていると手に思うように力が入らなくなり、ビンが落ち割ってしまったが、それを気にする間もなく意識が途切れた。


ただ、最後に聞いていた言葉があった。


「…隊長、睡眠薬そのまま濃度100%で飲ましてしまいました!すみません!」


「あぁ?死んだらどうすr…まあいいか。どうせ処刑されるんだ。」


感情がないわけがないので少し怒った。後困惑した。


そして後には、を乗せた馬車と数人の兵士が荒地広大な爆破跡を進んでいく音だけが残った。




数時間後


暗い湿った場所で目を覚ました。


念の為音をできるだけ立てないようにし、起き上がって辺りを見回した。


そしてつぶやいた。


「…いやどこだよここ」


そこは狭い部屋で、壁は石で、床はレンガ。湿度が結構高く、空気が悪い。


小さな窓は鈍く黄色い輝きを放つ鉄格子のようなものがはめられており、小さな扉にはさらに覗き穴小さな穴とマンションのポストをそのまま大きくしたようなおそらく開閉可能であろうものがついていた。


「独房…か?」


いやなんでだ?なんか悪いことしたか?ってかここどこ?さっきのやつら何?


…睡眠薬飲ませられたんだっけか?それも濃度100%の?


俺なんで生きてんの?


高濃度濃度100%の睡眠薬あれだけ飲んだら普通死ぬよ?いや普通じゃなくても死ぬよ?


あと…声少し高くね?


暗い中、見えないので身体を触ってみるが…うん、なにがとは言わんがブツがなくなってる…!?


胸は…もちろんないね、うん。ちょっと安心。


…………………そうか…夢か!なるほど!


なんか爆発起きて気を失ったし、多分今病院の中で寝てるんだろうなぁ…。


いやぁ…随分とリアルな夢だな。ちゃんと痛みもあるし。


「もしかして寝たら現実元の世界に戻れるか?」


まあすることもないので一旦寝てみることにする。


それでも夢が醒めなければ元の世界に戻れなければその時はその時でどうにかなるでしょ、うん。多分、きっと、maybe…。




そしてまた数時間後…。


「ドゴォォォオン…ガラガラ…」


「ふあぁ…近くで爆音がしたなぁ…。って爆音?」


え?なに?ダイナマイトでも爆発した?


あ、壁壊れてる…出れるけどどうしようか。


まあ一応出ておくか。また閉じ込められるのは絶対に嫌だしね。


そしてまあ…夢は醒めなかった元の世界に戻れなかったわけd「ドガーン」は?


いやいや…2回目?何回目か知らんけど爆音がやばい。とりあえずここを出なきゃな。


とりあえず壊れた壁を抜け、廊下に出たわけだが…なんか牢屋?独房?の中間みたいな部屋がたくさん並んでる。


しかも囚人みたいな人死刑囚がいるけど…まあ助けなくていいか。


なんか襲われそうな気がするし。


とりあえずここよくわからない場所を出なきゃ…。




数分後


「とりあえず脱出できたんだが…ナニコレ?」


外には凄惨な光景が広がっていた。


レンガの道は陥没し、石と木、レンガ家だったモノがその横に散乱している。


人々の悲鳴は…もうすでに聞こえないは全て死に絶えた後だ


そして数百メートル先には白い蛇がいた。それもクッソ大きいやつ。


そして上空には灰色の竜らしきものが…。


いやぁ、リアルすぎる夢ですn…???????


何かの魔法陣らしきものが展開された。


なんか白く淡く光ってる。綺麗。


んでそれが薄紫色に光って…を巻き込んで…巻き込んで!?


あ、やばい。また意識とびs…………。



【神銀蛇】

神の名がついているが、神などではない。

身体中の鱗が神銀ミスリルでできている、災害レベルの魔物である。

その口からは銀のブレスを出すことが可能であり、この世界の魔物の中の上位種である【竜】に届きうる力を持つ。


【灰竜】

縄張りを数日に渡る争いの後敗北し、他の竜に取られた竜。

そこ縄張りを追い出され、弱ったままこの地を縄張りに支配しようとした若い竜。

若い竜と言っても、災害を優に超えるレベルの力の持ち主である。

白竜と黒竜の混血竜。

もちろんブレスも出せる。


【魔法陣】

魔法式が書かれた陣。

完成された陣に魔力を注ぐと、式に書かれたことが現象として起こる。

魔法陣は頭の中で想像し微量の魔力を込めることにより世界に具現化する。

また、何かものに描き、そこに魔力を込めることでも発動する。

No.666が巻き込まれたのは転移魔法陣。

神銀蛇が魔法陣に込めた魔力が灰竜のブレスによって変質し、全く別の魔法陣に書き換えられた。



<><><><><>


最近寝不足。

YouTubeの見過ぎかな?

受験までまだ遠いけど一応勉強もしなきゃ…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

実験体に転生 @hutyuu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ