読み手の物語を引き出すお話

投稿サイトあるあるな憂鬱吐露ストーリーかと思いきや、不思議少女とのご都合ラブかと思いきや、世界の滅亡ネタロマンスかと思いきや……
と、先読みをどんどん挫いてくれます。

個人的には、若者特有の儚さが好きでした。
仮説住宅に至っては、震災が思い出されますね。
戦争や震災は死を急に身近にし、お前の人生とは、と問いかけてくる。

ラストがご都合主義でなく、因果応報を貫いているのも好みです。
読みやすいですが、その分考えさせられる作品でした。