盗作疑惑

ムーゴット

意図的とは限らないこともあるであろう。

昔の話になりますが、

テレビかラジオかも定かではありませんが、

何かのトーク番組に作曲家の、どなたかが出演していました。


新曲制作中に、これいける!っていうフレーズが浮かんだのに、

あれ、これってどこかで聞いたことがある?

既成の曲によく似ているフレーズがあったような?

と、無意識下での、自らの盗用を疑ったりすることがある、との話でした。


そうだよ、例えばサビの4小節、

音域は3オクターブほど以上広げることは現実的ではないし、

音符も休符もパターンは限られているし、

数学として確率を計算しても

思ったよりも少ない数の組み合わせしかない気がする。

しかも、その中で、気持ちよく聴こえるメロディの並びは、

さらに限られた数であろうから。


時が流れていけば、

もうやり尽くした、これ以上の新しいパターンは無い!

と言う日がやってくるのかもしれない。

ただ音楽は、新作だけではなく、

カバーやサンプリングなど過去の作品を活かす手段がありますね。





変わって、小説です。


意図的な引用やオマージュは、別として。

書き終えた後、これってどこかで見聞きした話じゃないか?

って、自らの無意識の盗用を疑ったことはありませんか。

そんな時、どうやって、自らの疑いを晴らしましょうか?

確認の術はあるのでしょうか。

公開後のご指摘を待つしかないでしょうか。


自分では未読の作品、小説に限らず映画なども含めて、であっても、

ネタが被ったり、設定や人物像、ストーリーが酷似していて、

それが指摘された時、どう対処したら良いでしょう。

全くの黒ではなく、グレーゾーンで、

それもかなり白に近いグレーもあるでしょうから。

そんなことに悩む日も来るのでしょうか。


今なら、AIくんが解決してくれそうな気もしますが。

でも、最後の判定は、読み手が属する大衆なのでしょうか。

裁判沙汰も嫌ですね。





先日、最終話を迎えたとあるアニメの最終話で、

映画「AKIRA」の印象的なワンカット、

オートバイが横向きにスライドして停車するシーンが。

盗作じゃないですよね、オマージュ!ですよね、

オマージュとして採用されていて、嬉しく思うと同時に、

今回のネタが生まれました。

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