Vol2 僕らに起きた奇跡

「ノー!」「ウニョ〜!」甲高い声があたりに響き渡ります。

 こりどうは、棒人間国の勇士を、何人かひざまずかせると、「家に帰るか……」と呟きました。

 そして、電話をかけ……

「ノー! 警察だけは勘弁〜」

 しかし電話先は警察ではなく頭脳担当E・キュリウス(テツ)でした。

「テツ。手配してくれたか」

「OKだよ! というか……今そっちに向かってる」

 テツは電話の向こうで笑いました。

「ナイス!」

 こりどうも歯を見せて笑いました。


 それからはチャットになりました。


「今どこにいる?」11:30 既読

『ええとね、紫ヶ丘だから、あと4駅かな……』11:32

『あ、だから2駅分だ。あと4分では着くよ。』11:32

「あ、OK、ナイス!」11:34 既読

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ディレクターは見た! 国王たちのアラバキ戦記 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

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