エピローグ 

数ヶ月後。

まっすんはロックンロールバンド「まっすんズ」のメンバーと共に、ライブハウスで大成功を収めた。ステージ裏で汗だくになりながら、みんなで笑い合っている。


メンバーA「今日も最高のライブだったな!」


メンバーBもタオルで顔を拭きながら、「まさかここまで来るとは思わなかったけど、俺たちすっかり有名になったよな!」


「ワッハッハ!お前ら、俺たちはまだまだだぞ!次はもっとデカい会場でやるんだ!」


まっすんは楽しそうにギターを手に取り、ふざけてステージ上に戻ろうとするが、ふと何かを思い出して、少し寂しそうに空を見上げる。


「スマイル神、見てるか?俺、やれてるぞ。ありがとな…」


その時、ふいにどこからか風が吹き、まっすんの髪をふわりと揺らす。

遠くから、どこかで聞いたような軽やかな笑い声が響いてくる。


「ワッハッハ!俺の弟子が成功するのは当然だろ!」


まっすんは驚いて周りを見渡す。

「えっ!?スマイル神、どこにいるんだよ!?また戻ってきたのか?」


すると、天井からパタパタと音がする。

まっすんが見上げると、巨大なスマイル顔のバルーンが空中を漂っている。


「なんだよこれ!またお前の仕業か?どんだけ派手に別れを演出するんだよ!」


「ワッハッハ!俺はもう行くぜ!ただ、お前が本当に困った時だけ戻ってやるからな!それまでは笑って突っ走れよ、まっすん!」


バルーンが空高く上がり、どんどん遠くに飛んでいく。

まっすんはそれを見上げて、呆れたように笑いながら、肩をすくめる。


「本当に派手なやつだな…。ま、これがあいつらしいか」


その後、まっすんはギターを抱えてステージに戻り、アンコールのために再び観客の前に立つ。大歓声の中、ギターをかき鳴らし、叫ぶ。


「いくぞー!ロックンロールは終わらねぇぞ!今日は最高の夜にするんだ!」


まっすんは満面の笑みでステージを駆け回る。彼の背後にある大きなスクリーンには、スマイル神の顔が映し出され、ニヤリと笑っている。

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SMILE A GO GO!! 重伍 @jugo

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