第7話

「白鷺君もやってみて。」


.....。できないから黒川君に教えてもらっていたような気が.....。

僕は杖を強く握り、黒川君の真似をして、花びらを散らそうとした。それでも花びらは上手く散りきらずに、1、2枚が杖先から出てきただけだった。


「......。んぅ.....。」


やっぱり、上手くいかなかった.....。


「白鷺君、大丈夫だよ。コツはしっかり掴めているから。」


黒川君は優しく言う。昨日も見せてくれたように、黒川君は軽く指を鳴らし、花びらは溢れ出てくる。


「昨日も、見せてもらった魔法.....。」


黒川君は嬉しそうに笑う。


「そうだよ。今日習うのがわかっていたから練習していたんだ。昨日白鷺君に上手いって言ってもらえて嬉しかったよ。」

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君に幸せの魔法をかけて。 @Kisaki_0924

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