第7話
「お姉様、お姉様!!」
私の回りをとことこと歩くヒナ。
彼女はいつものように美しい瞳を揺らしていた。
紫色と紅色が薄く、淡く鮮やかに広がる瞳。
「あら、どうしたの?ヒナ。」
稽古も終わり、ヒナとの甘い時間を過ごす私はヒナの言葉にそっと耳を傾けた。
庭園で揺れる花々もヒナを歓迎するように揺れていた。
「お姉様は、すごいですね!!」
そっと私のドレスの裾を掴むヒナ。
かっ..........かわよっ.......。
やば、尊っ、
「ありがとうヒナ。」
私はできるかーぎりこの思いを押し殺してヒナとの言葉を紡ぐ。
「お姉様、その、あの、」
うるうると揺れる可愛らしく、小さなヒナの瞳。
不思議な色味をした瞳は、とても
黒髪のなかで光る瞳。まるで、宝石のようだった。
「ヒナ、ゆっくりで良いわよ。」
できるだけ、長くヒナとの日々を味わいたいのだから。
妹に殺されるはずが、光落ちした悪役令嬢に愛されています。 @Kisaki_0924
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。妹に殺されるはずが、光落ちした悪役令嬢に愛されています。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます