第16話
秋になった。
あれから、僕だけが
生き残って
温情でまた普通の学生生活だ。
もう、誰も俊のことを
話題にしなくなった。
あの五月雨の季節。
きっと、きっと
自分は忘れないだろう。
自分の心のなかで
俊は生き続けてる。
君をどこかで探してるんだ。
君に言いたいことがあるんだ。
「俺、今日はメロンパン3つはゲットするぜ!」
智洋の変わらない話も、
受け答えできるようになっていた。
クラスにひとつだけある
机と椅子。
学年が上がるまでは
誰も座ることは無いだろう。
君のためのメロンパンを買って。
五月雨 こうの なぎさ @n______47c
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます