鉄先生の独り言

鋼音 鉄@高校生

第1話 僕が言う「彼女欲しい」

どうも、鋼音鉄先生です。

皆様、覚えていらっしゃるでしょうか。

僕が昔、近況ノートでエッセイを書くと言っていました。

少し暗いエッセイを。


しかし、私は飽きました。忘れました。書くのがタイギィと感じるようになりました。

という事で、新しいエッセイでございまする。


さて、今回の話題は「鋼音鉄先生にとっての『彼女欲しい』」です。

男子高校生、男子中学生の皆様は実感できる内容だとは思います。

男性のクラスメイトによる「彼女欲しい」という言葉。


自分磨きをする訳ではなく、怠惰にその時を待っている、妄想している愚かしき言葉です。

(鉄の身内で「彼女欲しい」という奴は大抵こうでした。故に、偏見が混ざっているかもしれません)


とは言っても、僕は人をそんなに罵倒できる立場ではないのです。

部活をしつつ、勉強をしつつ、バイトもやりたいなぁなんて思いつつ……「彼女欲しい」と呟く愚かな人の一人です。


いえ、多分他の人よりも何百倍も愚かな事でしょう。

「彼女欲しい」という言葉を使っているにも関わらず、僕は本当に彼女が欲しい訳ではないのですから。


何故そんな面倒くさい事になっているのか……一部のフォロワーさんは知っているでしょう。

僕には年上の幼馴染がいるのです。

クソガキだと自負できる過去の自分の面倒を見てくれ、引っ越しをする少し前まで遊びに来てくれました。


そして、そんな幼馴染に僕は恋をしてしまったのです。

未来永劫、叶う事なんて無い初恋を。

引っ越してから少し経ったある日……ようやく実感できましたよ。

僕は幼馴染に恋をしていた事に。


でも、叶う事のない恋だから。

僕はそうして忘れました。忘れないと、僕の心は本当に苦しくなってしまう。だから、忘れました。

でも、本当に強い思いというのは忘れられない代物なんです。

中学三年生のある日、思い出しましたよ。

今となっては、「甘い」という単語はない。「酸っぱい」としか言えない初恋を。


それでも、僕は再び恋をしてしまった。

破れると、失恋すると感じていたのに、僕は恋情を抑えきれなかった。

だから、僕は愚かです。普通の人より、何百倍も。


今更好いて、今更気づいて。

どうしようもない恋に悶えて。

過去の自分を罵倒して。だから愚かなんです。


さて、本題に戻りましょう。

僕にとっての「彼女欲しい」。それは幼馴染が彼女になって欲しいという訳ではありません。


たった一度で良い。一度で良いから、もう一度会いたいだけなのです。

会って、好きだと言いたい。告白して、振られても良いから、伝えたい。


その思い……それが僕にとっての「彼女欲しい」です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

鉄先生の独り言 鋼音 鉄@高校生 @HAGANENOKOKORONINARITAI

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ