鉄先生の独り言
鋼音 鉄@高校生
僕が言う「彼女欲しい」
どうも、鋼音鉄先生です。
皆様、覚えていらっしゃるでしょうか。
僕が昔、近況ノートでエッセイを書くと言っていました。
少し暗いエッセイを。
しかし、私は飽きました。忘れました。書くのがタイギィと感じるようになりました。
という事で、新しいエッセイでございまする。
さて、今回の話題は「鋼音鉄先生にとっての『彼女欲しい』」です。
男子高校生、男子中学生の皆様は実感できる内容だとは思います。
男性のクラスメイトによる「彼女欲しい」という言葉。
自分磨きをする訳ではなく、怠惰にその時を待っている、妄想している愚かしき言葉です。
(鉄の身内で「彼女欲しい」という奴は大抵こうでした。故に、偏見が混ざっているかもしれません)
とは言っても、僕は人をそんなに罵倒できる立場ではないのです。
部活をしつつ、勉強をしつつ、バイトもやりたいなぁなんて思いつつ……「彼女欲しい」と呟く愚かな人の一人です。
いえ、多分他の人よりも何百倍も愚かな事でしょう。
「彼女欲しい」という言葉を使っているにも関わらず、僕は本当に彼女が欲しい訳ではないのですから。
何故そんな面倒くさい事になっているのか……一部のフォロワーさんは知っているでしょう。
僕には年上の幼馴染がいるのです。
クソガキだと自負できる過去の自分の面倒を見てくれ、引っ越しをする少し前まで遊びに来てくれました。
そして、そんな幼馴染に僕は恋をしてしまったのです。
未来永劫、叶う事なんて無い初恋を。
引っ越してから少し経ったある日……ようやく実感できましたよ。
僕は幼馴染に恋をしていた事に。
でも、叶う事のない恋だから。
僕はそうして忘れました。忘れないと、僕の心は本当に苦しくなってしまう。だから、忘れました。
でも、本当に強い思いというのは忘れられない代物なんです。
中学三年生のある日、思い出しましたよ。
今となっては、「甘い」という単語はない。「酸っぱい」としか言えない初恋を。
それでも、僕は再び恋をしてしまった。
破れると、失恋すると感じていたのに、僕は恋情を抑えきれなかった。
だから、僕は愚かです。普通の人より、何百倍も。
今更好いて、今更気づいて。
どうしようもない恋に悶えて。
過去の自分を罵倒して。だから愚かなんです。
さて、本題に戻りましょう。
僕にとっての「彼女欲しい」。それは幼馴染が彼女になって欲しいという訳ではありません。
たった一度で良い。一度で良いから、もう一度会いたいだけなのです。
会って、好きだと言いたい。告白して、振られても良いから、伝えたい。
その思い……それが僕にとっての「彼女欲しい」です。
鉄先生の独り言 鋼音 鉄@高校生 @HAGANENOKOKORONINARITAI
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