カルーアミルク

前代未聞

火、水曜日と２連休で木曜日に出社すると

お局の経理主任勝田さんと小姑の先輩飯田さんがすごい剣幕で詰め寄ってきた

『謝りなさい！』

『新人のくせに店長の膝枕して寝るなんてはしたない！』

『あなた、前代未聞よ！』

ふたりがそう言い、説教が続いた

しかし、私は本当に疲れて爆睡していたようで覚えていないのだ

かろうじて覚えているのが、近所に住んでいるメカニックの人の車に乗せてもらい

自分の家の道案内をして送ってもらったことだけで

朝礼が始まり、説教は終わった

本当に自分がそんな失礼なことをしたのかも確認したかったので

とりあえず、朝礼が終わりまったりとお茶を飲んでいる成川のところに行き

『店長、大変申し訳ございませんでした』と謝罪した

すると『いいよ、別に謝ることではないよ。でも、女の子に膝枕されたの初めてだよ～』と笑っていた

『本当に失礼致しました』と頭を下げその場を逃げた私

あぁ・・・

本当にやらかしていたんだ・・・

もう自己嫌悪でしかなかった

おしゃべりな女ふたりは他のお店の人たちにまで言いふらしていた

最悪だ～

いろいろな人たちからからかわれた

恥ずかしいのと同時になぜそんなにまでされなければいけないのか

その時はまったくわからなかった