第6話.委員会
初めて先生の手伝いをしてから、また何度か手伝いをして着実に仲良くなりつつある今日この頃。
「でさ〜、先生今話題のあの恋愛映画見にいって号泣したらしいよ。可愛いよね」
「ソーダネー」
お昼休みの教室で今、私はさくらちゃんに有栖先生の話を延々としています。
「お〜い。生田〜」
「ハッ!有栖先生!」
先生の声がして急いでドアの方を見ると、廊下から先生が顔を覗かせていた。
「なんですか〜」
「今日、放課後委員会だから。よろしくな」
「げっ!先生言うの遅くない⁉︎」
「ごめんごめん。朝言うの忘れちゃって。じゃあ、頼んだぞ〜」
そう言って先生は颯爽と廊下を歩いていった。
「委員会、がんばれ!」
「さくらちゃ〜ん」
「いいじゃん。有栖先生が担当なんでしょ」
「まぁ、そうなんだけど」
私は有栖先生の担当する風紀委員に入っている。もちろん先生目当てだ。委員会は前に一度だけ顔合わせを行った。だからきっと今日から本格的に委員会が始まっていくのだろう。
「さくらちゃんはなんか委員会入ってたっけ?」
「うん。保健委員」
「あ〜、そうだったね。保健委員は今日はないの?」
「明後日あるっぽい。」
「あ、そうなんだ」
「まぁ、石鹸補充したり簡単な仕事はもう始まってるけどね」
「えらいね〜。ふぁ〜、私も頑張りますか〜」
「ファイト〜」
あまり乗り気じゃなかったけど、放課後も先生を見ていられるって考えると急にやる気がでてきた。気合い入れて頑張っていきますか〜。
先生に恋した私の話。 @iikotonaikana
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