音楽でつながった女子たちを、音楽雑誌の記事ふうに綴った作品である。彼女たちの背景や楽曲作りを描き出すためには、このような語り方が最善であったと私は思う。百合というジャンルを越えたスケールの大きさを持っている。
音楽記事形式のバンド小説、という変わったお話。それがちゃんと成立してて面白い。一つのガールズバンドの始まりと終わりを追うことができます。百合設定ではありますが直接的な描写はないので、百合が苦手な人でも多分大丈夫。登場人物たちを応援したくなりました。