第9話
──この女のせいで私たちの仕事が増えるじゃない。
周りのメイドたちの声が頭の中に響いてくる。
私はどうしちゃったんだろう?
とまどっていたら、始めにきたメイドがやってきた。
「ジュリエッタ様、お支度はできましたでしょうか?」
「あ、あの」
私が動揺していると、その子は言った。
「そういえば、私のこと、忘れちゃったんですよね?」
「うん、あの」
「いいんですよ、では自己紹介いたします。私の名前は剣です。名前の通りあなたの剣のようにお仕えいたします」
「スワード?」
「そう、私は魔剣士兼メイドなんですわ」
私はなぜかほっとした。と思ったら、涙が出ていた。
幼女異世界転生〜乙女や聖女じゃ取りかえしがつきません。イケメン金髪王子に愛される訳ないですから! @Lunagon
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