第8話

お祝いなんだかわからないけれど


ひらひらとしたドレスを着させられた私は


鏡を見るとまるでどこかの国のお姫様みたいだった。


夢だと思っていたけれど


どうやらそうじゃなさそう。


あまりにも現実的すぎて


もう疑いようがない。


これはもう観念するしかないみたい。


私はジュリエッタで幼女(といってもいったい何歳?)なんだ。





──もう死んでもおかしくなかったんじゃやなかったっけ?




ドキリとした。


誰の声?


私の服を整えてる小間使いみたいな人が言ったらしい。


でも変な気がする。


まるで頭の中に響いてくるみたい。

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