過小評価と虹

マヨきゅうり

第1話 過小評価と虹

アメリ帝国では、女王アメリをはじめ、多くの人が平和に暮らし、繁栄している。しかしその日々はある日突然終わりを告げた。


カッカッカッ バタン

「おや甘さんどうしたん?会議中に珍しいなノックもしないなんて」

「ファーメ、みんな、今はそんな事を言っている場合じゃない。A国に宣戦布告された。」


「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」


「とうとう来やがったか...まあこうなった以上戦うしかない、全員、必ずアメリと帝都、そして国民を守り抜くぞ」

「「「「「「「「「了解」」」」」」」」」」


先程まで談笑していた穏やかな空気から一変して急に皆の顔には怒気と殺気が渦巻いていた-ただ二人を除いて。

皆が忙しなく会議室を出て行ったあと、アメリただ1人が会議室に残っていた。「どうしてこうなってしまったんだろ...何がA国にとって不満だったんだろ...」アメリは心配と仲間に対する申し訳なさのあまり泣いていた。

一方その頃

???「はい、------の配置は、.....で、....」

「そうか、よくやってくれた。もう帰ってきてこっち側として戦ってくれ。」

「仰せのままに、国王陛下。」




みかん「陸海空の軍の統帥権は各元帥に譲渡する、私はマヨと共に帝都防衛計画の作戦立案をしてくる」

ソヴィエト、おむれつ、firme「「「了解」」」

ソヴィ「よし、歩兵300万は西部の独立川を防衛戦にして河川防衛、また、歩兵400万は北部に要塞があるはずだからそこで防衛してくれ、私は機甲師団200万と歩兵100万を連れて敵首都へと進撃する、残りの兵力は戦線が崩壊しないように予備軍団として取っておく、適宜投入してくれ」

おむれつ「よし、戦艦2、空母1を中心とした艦隊で敵の第二の都市と首都に砲撃だ、海兵隊で第二の都市に上陸する。」

firme「大空戦となるはずだから基本は陸軍の補助、制空権を取られないようにしろ」

???「全軍の配置情報...抜けたぜ...」

部下「敵軍増援!進撃が滞っております!」

firme「何かがおかしい...あたかも軍の配置を知っているかのように...急ぎISDA長官コーンに連絡しろ!内通者がいる可能性がある!!」

部下「はっ!!」

firme「こちら空軍元帥firme、どうした」

コーン「firme、ビンゴだよ、大元帥が内通してるわ」

firme「は?!とりあえず全軍の攻勢を辞めさせるわ、みかんには言ったのか?」

コーン「みかんだけじゃない、やつを除く全幹部に伝達済みだ、緊急会議を開くから会議室に集まってくれ」

「了解」

カッカッカッ バタン

リア「早速会議を始めよう、とりあえず大元帥は逮捕してくれ、蛇、頼んだわ」

「了解」 バタン

Rex「さて、奴の処遇だが、処刑でいいな?今すごく怒り狂ってるわ」

皆「勿論」



コンコン

「何か用か?蛇警察長官殿」

「かつおぶし大元帥閣下、貴官をスパイ容疑と反逆罪の容疑で逮捕させていただきます」ガチャリ

「これはクーデターだ!!!俺は認めんぞ!!!!」「仕方がない、お連れしろ」「はっ!!」

軍法会議にて

みかん「かつおぶし大元帥、お前は大元帥という地位にも関わらず我軍の作戦を漏洩した、ここにコーンとRexがとった確固たる証拠がある、死刑に値する」

かつおぶし「私は認めんぞ!!!!アメリこそがこの国を腐敗させる原因だ!!!」

グミ、リス「何言ってんだお前?みんなアメリがいなければ辞職願出してるけど」

みかん「そういうことだ、直ちに拘束して地下牢へ」

兵「はっ!!」


ソヴィエト「よくもまあここまで我々をコケにしてくれたな...この代償を払ってもらうとするか...同志諸君、戦争だ!!!!!」

皆「ああ」

全員が配置につき、一方アメリはまたアメリは裏切り者が出たことを悲しみ、仲間に対する申し訳なさと死刑判決を庇えなかったことで1人執務室で泣いていた。

「本当にかつおぶしだったのかな...でも私には判決を下す勇気が無かった...全てみかんやソヴィに任せちゃった...どうしよう...」


兵「急報です!!帝都防衛戦において参謀総長みかん殿が負傷!!帝都自体は守れていて近衛兵長官マヨ殿が帝都防衛の指揮を執っていますが、かなり危ない状況です!!」

ソヴィエト、おむれつ、firme「は?もうそこまで行ってんのか?」

おむれつ「確か指揮権は俺らにあったよな?どうする?ソ連、firme?」

兵「マヨ殿はソヴィエト連邦閣下に援軍を要請しています!!」

ソ連「やむを得ない、予備軍団全てを帝都救出に向かわせる!防衛軍は西部戦線のみ第二防衛戦まで撤退せよ!空、海軍は敵への攻撃をつづけてくれ」


一方その頃


甘色「A国は急襲してきて何の罪もない我が国を侵略しようと攻勢をかけてきました。もし我が国が滅べば次の標的は貴国でしょう。どうかここは同盟を組んでかの侵略者を滅ぼすことは双方ともにメリットがあると思われますのでそうして頂けないでしょうか」

「では、そういうことで了解しました」


マヨ「ハァ...いつまで続くのやらねぇ...」

ドドドドドド ドゴーン

「?! 救援だ!!!」

凄まじい激戦の後帝都攻防戦には勝利し、陸海空で連携した結果、敵首都陥落に成功した。終戦後の講和会議にて敵国は降伏し全土が帝国の支配下になった。


一方ここはアメリ帝国の帝都ドウルート

戦勝パレードが行われているものの、やや盛り上がりに欠けている。というのも、カリスマ性の高い女王アメリが不在だからだ。そんなアメリは執務室で悩み、あるものを書いていた。「みかんやマヨにも怪我させちゃったし、大事な国民のみんなも失ったし、裏切り者は出るし、リーダー失格かな...」アメリが書いていた「あるもの」とは自分の辞職願を書いていた。コンコン ガチャリ 「さてアメリ、かつおぶしの死刑執行命令書に署名してくれんか?これがないと幹部を処刑できない」

「ねぇコーン、かつおぶしなのかな...私にはこれを書くことはできない、許してあげよう、」

「ダメだ、アメリは優しすぎる、もっと怒ってええんやぞ、信じてたのに裏切られたんだから」ああ、何を言っているのだろう私たちは。コーンが何を言っているのかも理解できないし皆の喋ってることが違う言語のようだ。いや、そうだろう。出ないと私の制振がモタナイ..あゝ、アタマの中がマッシロニナリソウヤ...ドタリ

「...だからアメリは厳しくなる必要が...ってどうした?!大丈夫か?!」


医務室にて

「みんなごめん、裏切り者信じた挙句にコーンを否定して、みんなに怪我さして、リーダー失格よね、総統やめるね、」皆「は?」

リス「アメリが辞めるんだったら僕も辞める」

マヨ「アメリがいるからこの職務に就いてるんだよ僕らは」

ソヴィエト「アメリが辞めるんだったら僕ら全員やめたりますわ、なあみんな」

全員がコクリと首を縦に振った。

「みんな、ありがとう、もう少し続けてみるよ、こんないい仲間を持って嬉しいよ、」

そういうアメリの涙には一粒の雫が溜まっていた。みかん、リア「じゃあ今日はみんなでアメリと一緒に生活しようぜ」皆「ええやん」

それからアメリの誉め殺しが始まったのだった。


そんな彼らの様子はまるで色とりどりの服が集まった虹のようだった。

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どうもみなさん!マヨきゅうりです!


というわけで今回の小説は会話を多めにお送りいたしました。

短編小説でした!!今後追加するかもしれないです。


ではお読みくださってありがとうございました。

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過小評価と虹 マヨきゅうり @goa0718

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