第21話
「っ、ん…暁…。」
……でも……
……嫌じゃなかった。
寧ろ、安心したの。
求められる事への、
―――安堵感。
「…ふぁ…。」
自分の腕を暁の首の後ろに回して絡ませと、瞳を閉じる。
…愛してる…
沸き起こる衝動。
ーーーこれが、誰かを心から愛するって事なんだ……。
私の目尻から涙が一粒、こめかみを流れ落ちた。
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