第22話
「莉茉。」
ゆっくりと目を開ければ、真剣な表情の暁。
…あぁ…
切なくなるほどに、
―――こんなにも愛おしい。
「…暁…。」
そっと、暁の頬を撫でれば、その目が細められる。
「莉茉、抱くぞ。」
「…ん。」
頷いた私を暁が抱き上げた。
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