第20話




「…っ、暁…。」




ねぇ、暁は不思議な人だね。





私の中の醜い感情を洗い流してくれるような気がするよ。




「莉茉。」




ーーー額に。



ーーー目蓋に。



ーーー頬に。



ーーー唇に。




暁の口付けられる。



「……ん…。」




互いの舌が深く絡み合う。





暁に全てを奪い尽くされそうになくらいに、キスは荒々しかった。

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