愛は碧色

ゆきのともしび

愛は碧色

きみはつぶやく

愛は碧色で

つややかな小さい石のようであると


きみはつぶやく

愛は碧色で

みずうみのような小さな波と穏やかな風が吹いていると


ぼくは想像する

母が持っていたエメラルドグリーンの石のついた ちいさな指輪を

あの石には

愛は含まれていただろうか



それは紫陽花の葉に乗った一滴の雫のように

小さく輝いていて


愛とかなしみが手を取り合って

広いみずうみで 渦を描いていた



ぼくは想像する

きみが涙を流したとき

その雫がなにも考えず

海にたどり着くことを



自然に見守られ

湖畔の片すみで

小さな花を 咲かせていることを

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愛は碧色 ゆきのともしび @yukinokodayo

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