第9話 すれ違い

ナギサが「タカシせんぱーい」と一つ後輩のクラスでは華やかな女子で胸が大きい。

タカシが「何だよ?お前。人前で腕組みするなよ。誰か見て居るだろう?」と周りをキョロキョロしていた。

ナギサが「そんな寂しい事を言わないで下さいよ〜❤︎せんぱーい」とタカシの腕に胸をつけて来た。

タカヤが「おはよう。タカシ。お前だけ一段とハーレムになったな?リサといい、ナギサちゃんといい、俺も羨ましいぞ」とニヤけて居た。

タカシが「は?これを見て、どうしろって言うんだよ。リサが近くに居るかもしれないのに」と焦って居た。

ナギサが「リサって誰よ?何処に居るの?私が怖くて出て来られないんじゃ無いの?」と笑って見せた。

リサが「あら?タカシさん。そんな所で何をして居るの?」とタカシを睨んでいた。

タカシが「こいつがさ?嫌な程、引っ付いてくるから困って居るんだよ」とリサに事情を話した。

リサは「そう?あなたは私と言う者が居ながら、ナギサさんに鼻の下を伸ばして居るのね?どうぞ、ごゆっくり」とそっけない態度を見せて走って行ってしまった。

ナギサは「良いじゃ無いですか?あんな子、ほっときましょう?」と何故か不適な笑みを浮かべて居た。

タカヤも「そうそう。あんな奴ほっとこうぜ?」と笑って済ました。

タカシは「そんな、折角リサと仲良くなれたのに」と悲しんでいた。

リサは「タカシは何であんな子と仲良くして居るのかしら?」と心の中でイライラして居た。

そんな時にユリアが来て「リサ、久しぶり」と教室のドアの前でリサに手を振っていた。

リサが「ユリア、久しぶり。あれからマヒロ君とはどう?」とそれとなく聞いた。

ユリアは「うん、上手く行っているよ。子供を下ろしたことも言ったけど、マヒロ君分かってくれて、大切にしてくれて居るよ」と話を始めた。

リサが「そうなんだ。良かったね。私はタカシと上手くいきそうになくてさ?今他にタカシの事を好きな人がいて、どうしてもタカシをとられたくなくて凄く辛いの」と気持ちを打ち明けた。

ユリアが「そうなんだ。でもさ、タカシ君はその子じゃなくて、リサの事を本気で見つめて居るから、大切に想っているからリサに嫌われて居ると思ってきっと悲しんでいると思うよ。タカシ君の気持ちに真正面から向き合ってあげて欲しいな」と素直な気持ちをリサにぶつけた。

リサが「ありがとう。ユリア。何だか気持ちが吹っ切れたみたい。タカシに今の気持ちを伝えてくる」と駆け足で走って行く姿を、ユリアは笑顔で「行ってらっしゃい」と笑顔でリサを見送った。

リサは「タカシ、あの時はごめんね?私もあの時は凄く拗ねて居たよ。本当はどんな時も信じなきゃいけなかったのに、私はタカシの事を誰よりも大切に想って居るし、タカシの事を見つめて居るよ」と笑顔で答えた。

タカシは「ありがとう。リサ。これからもよろしくな」と涙を流し、リサを抱きしめて居た。

そして、タカシは大人になって、リサと結婚をし、それは暖かくも春の日差しが2人を取り囲んでいるようだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Angelic night 影山 みはつ @mihatsu1865

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ