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「いらっしゃいませ~。こちらへどうぞ」
そう答えたのは、
"恋愛事務所"
通称 "
"romance company"という会社の取締役会長を務める彼。
「こんにちは。今日担当を務めます、社長こと会長の
「ようよう、よろくな。」
「なんだよ、お前かよ。」
「よう、会長。恋連も順調??」
「そうそう、思ってたよりたくさんの相談受けさせてもらってる。なんか当初とは全然違うな~。なんてよく思うよ。」
「そろそろ恋のキューピット委員会さ、本社に移動してもいい?学校卒業して、場所がなくなってきたし笑」
「うーん、そうやなぁ。お前らもこっち来る??」
「えーどうしよう。それは考えてなかったわ。」
「ここまで成長したなんてなんか実感わかないよね。」
「ほんとにそうなんよ。うちらがさ遊び半分で作ったものがこんなに成長してしかも10年たつんだぜ?ほんとすごいよなぁ。」
こいつは、林田未央。
俺の小学校からの知り合い。
友人関係ってほどでもないけど意外と気が合う。
彼氏さんは違う道に進むってことで別れたらしい。
未央は、現恋のキューピット委員会の委員長。
初代は俺が委員長を務めていたけれど委員長の座を未央に譲った。
それで会社を立ち上げた。
会社の副会長と恋のキューピット委会委員長を兼任してもらってる。
今の"romance company"を立ち上げるときに躊躇してた自分の背中を押してもらったのが未央だった。
「なんかさ~新しい事業を始めてもいい気がする。」
「たしかにな~。暇してるし、みんな。」
「そうなんよ。恋のキューピット委員会も人が多くなってきたし。そろそろ新しい事業進めてみようよ」
「わかった。考えてみる。てか社長室来いよ。こんなとこで話すなら社長室で話した方がええやろ。」
「じゃあそーするわ~。」
そういって、未央を案内して、机に座った。
「ねー、ずるくね笑この事務所の社長室があって、本社の会長室もあるって。ずりぃ~。」
「ごめんて笑。恋のキューピット委員会の建物立てるか~。」
「話変わるけど、まじでこの部屋色んな設備備えてるよな。ここで泊まれるやん。内装も綺麗だし。」
「そうなんよ。まじで俺って天才よな」
「あー、はいはい。」
そう他愛もない会話をしてるとお客様が来た。
「じゃあ行ってくるわ。ゆっくりしててもええよ。」
「じゃあゆっくりさせてもらいますわ。」
「はいよ~。」
「いらっしゃいませ。こちらのお席へどうぞ。」
「失礼します…」
女性で俺らと同級生の23歳ぐらいで
おしとやかな方で、友達は積極的に作らなさそうなタイプの方だと思われる。
第三者に相談とか絶対にできない、未央に似たタイプ。
「はじめまして、佐々木郁人と申します。お名前をお伺いします」
「鈴木美亜です...23歳のこの辺りの出身です。」
「硬くならないでくださいね、私も23歳なので。」
「え、23歳だったんですか...、?」
「そうですよ。笑」
そう他愛ない会話をしてると
未央が会話の中に入ってきた。
「あれ、鈴木さんじゃん!!私!2-4で一緒だった林田未央!」
「え!学級委員長??えぇ!久しぶりです、学級委員長。」
「もー、また学級委員長呼びしないでよ!!笑。久しぶりだね、学級委員副委員長と生徒会副会長。」
「学級委員長も生徒会会長やってるでしょ?!笑」
「まあね笑」
「まって、2人は知り合い??」
「中学と高校が一緒だったの!ね~」
「ね~。お2人は?どのようなご関係なんですか??」
「小学校が一緒だった。たまに遊びに行ったりして、ビジネスパートナーになったってわけ。あとタメでいいからね!同級生なんやし。てか俺がタメじゃないと気済まないわ笑」
「じゃあタメで行かせてもらいます!笑」
「で、どうしたの?」
「ちょっと待ってね笑。お前は担当外だろうよ!笑」
「別にいいやーん!知り合いやし。」
「まあ、ええわ。で、彼氏さんだっけ??」
「あ、まあそんな感じです。彼氏っちゃ彼氏なんですけど...」
「彼氏さんじゃないの??」
彼女が言うには、
彼女の彼氏さんが浮気をしているんだとか。
理由も聞いてしまったらしく、
2人は両親からの勧めで付き合ったらしく、正直好きじゃなかったと。
ちなみに彼女も幼馴染に片想いしてるらしく、両親のせいで別れられないのが一つ。
彼氏さんの言葉のせいで自分に自信を失くしてしまった。という相談だった。
「よし、じゃあとりあえず調査に行きましょう!」
「...え、!?」
「ごめんね~、うちの方針がそんな感じなの...笑」
ということで調査にいってきます。
"散々な目に合うのはまだ誰も知らない..."
恋の"仲介者" すそ @sonori
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