第32話
洋太が迷わず飛び出して向かった先は・・・・・
初めてあいと出会うきっかけになったビデオショップGOKURAKUのあったあの坂だった
洋太はその場所へ着くと周りの目など気にもせず大声で空に向かって叫んだ
『ビデオショップ、GOKURAKU!!頼むからぁ!頼むから出てきてくれぇ!!!』
しかし周りにも洋太自身にも何一つ変化などなかった
洋太は絶望しその場で両膝を地面に付け愕然と座り込み、拳を握り締めアスファルトを思いっきり叩き悔しがった
『クソ!!くそ!!クソォー!ちくしょう!!』
一方その頃あいは
この世(人間界)に生を受け出てきたあのビデオデッキを触り、昔を思い出しながら洋太の家を出て行く気持ちを整理させていた
そして洋太の机の上にある写真とその前にあるスイッチを見て、今までの事を掻き消したいそんな衝動に駆られ
写真とスイッチを床に叩きつけ壊してそのまま家を出ようとしたが自然と涙が溢れ動けなくなった
(フラッシュバックのように昔の思い出が振り返る)約15分くらい
思い返したあいは再度洋太の部屋へ行き先程壊した写真とスイッチを拾い、一階のリビングのテーブルの上に置き、手紙も沿えて
『今まで、あ・り・が・と・う、大好きだぜ!!ヨーーータ』
『 さ よ う な ら 』
あいは洋太と初めて出会った時のような顔と気持ちに戻り、玄関で振り返り涙目で家の中全体を見渡し
『幸せにな、ヨータ』
そしてあいは洋太の家から姿を消した、、、、
・・・・・一部 完
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電影少女2 @kamishimayuya
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