応援コメント

第2話」への応援コメント

  • 血の繋がりが全てではないけれど、血が繋がっていないからこそ起きてしまった悲劇、か。
    母親だけではなく、父親や兄の言動も違っていたのなら、違う未来があっただろうに。

    暗く辛いお話ではありましたが、現在読ませていただいた作品の中で、もも様の最高傑作ではないかと感じております。
    短編の賞を取りそうな。
    私見で申し訳ないですが、それほどの作品です。
    やはり、もも様は素晴らしい。

    作者からの返信

    成野さま、こちらにもコメントをお寄せくださり改めてありがとうございます!

    『家族』という言葉は私にとっては非常に閉じられた響きのあるものでして。
    実際の虐待事件などでも1人だけがターゲットになり、他の兄弟姉妹は可愛がられているケースなどもあるのではないかと思うのです。
    物語の中で『兄』は弟に対して手を差し伸べることを最後までしなかった訳ですが、家族という囲いの中にいてその状況が当たり前になると、外部に助けを求めるという発想もなくなってしまうんじゃないかと……。見て見ぬ振りをしたという点では加害者ですが、別の角度で見れば被害者でもある訳で、とても難しいなぁと書きながら自分でも考えたりしました。

    最高傑作!!
    成野さまにそう言ってもらえて、めっちゃありがたいですし嬉しいです……!
    思い付いたものや書きたいものを、書きたい時にカタカタと打ち込んでいるだけではありますが、そうして出来た作品たちをそのように受け止めてくださったこと、それだけでしばらくはいい夢ばかり見られそうです……!
    「あの話の時がピークだったな」と思われませんよう、また良きものを作りたいなと思いますので、どうぞよろしくお願い致します!

  • こんにちは。
    面白い、というとちょっと違うのかもしれないのですが、すごく引き込まれました。
    個人的にとても好きなお話です。
    弟くん、とてもかわいそうで、彼の選んだ道が正しいかどうかなんて分からないのですが、弟くんは大変な苦労はあるかもしれませんが、彼にはちゃんと未来が続き、やりたいことができる道があったのではないだろうか、というように感じました。
    重い作品ではありましたが、それを感じさせない文章でとても読みやすく、過去にわたしの知り合いで20歳になっても母親とお風呂に入っている話を聞いた時は、ちょっと……無理、と離れてしまったことを思い出しました。
    お母さんのスマホを取り出して検索している様を想像しますと、言葉を失います。
    それほどまでに、この短編の中にいろんなものがぎゅっと凝縮されている気がしました。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    春野 セイ様、こんばんは!
    こんな救いの欠片もない話を読んでくださり、ありがとうございます……!
    最後まで読んでも一筋の光も射しこまない展開になりましたが、『個人的にとても好きなお話」と言ってもらえて嬉しいです!
    お知り合いにそんな方がいらっしゃったのですね。
    読まれた方によっては忘れていたモノを呼び起こすようなことがあるかもしれないとは思っていましたが……。

    弟のような立場に置かれた子どもがいたとして、その子どもは誰か別の大人を頼るという選択肢もあったのかもしれませんが、閉ざされた環境では思考も狭くなりますし、何より愛され過ぎていることを虐待だと考えてもらえないケースもあると考えたら理解してもらえない絶望というのはいかばかりかと思います。
    この物語の中学受験前日を分岐点として、兄が弟を助ける『ルートB』があるなら、成長した弟が家族と自分を切り離してやりたいことを叶える姿を書いてあげたいです。

  • はあーーー……。

    沈みに沈まされましたねぇ……。

    怖さ、異常さ、極端さ。
    いいや、ここはやっぱり『悲惨さ』からなんでしょう。
    こんなことを書いてしまうのは失礼だとは思いましたが敢えて……二話で終わってよかった……。

    これ以上はキツすぎます。

    いやー、面白かったというよりは、
    良かった、です。(もちろん、結末のことじゃないですよ……)

    作者からの返信

    西之園上実さま、こんにちは!
    2話もお読みくださりありがとうございました!
    そしてびっくりのレビューコメントまで……!
    こちらについては近況ノートにて改めてお礼を述べさせてくださいませ(汗)!

    『悲惨さ』という表現、しっくり来ました。
    悲しくて惨たらしい話にはなりましたが、虐待やネグレクトにまつわるニュースや本を読む度に、こういう歪さを抱えた家庭というのは世の中にあると思っています。周囲の人というのは表の部分しか見ていなくて、奥にあるものに踏み込むのは人間社会における禁忌にいつの間にかなってしまったなぁと。
    家庭内でひとりの人間にだけ皺寄せや負担を背負わせて、他の家族は我が身可愛さに見て見ぬ振りをして。その家族たちはある角度から見れば加害者なのですが、別の角度から見れば常にストレスに晒されていて怯えなくてはならない被害者でもあるというのも難しい部分な訳で……。

    こんな親のところに生まれて不幸だということを『親ガチャ』なんて言葉で片付けていいのかと思いつつ、そんな風にカジュアルに表現しないと重さに耐えきれなくなることもあるのかもしれないとか、色々ぐるぐる考えてしまいます。

    本当、家族というのは難しいものです……。