頬のラブ 煮立つくらい いとをかし 今日見た光 絢爛アロハ
いと
【解説】恋愛をしている時、「好きだ」って顔に出ちゃうんですよね。好きな相手の前では、真っ赤に煮え立った溶岩のように頬を染め、モジモジして何も言えなくなってしまうものです。でも、その時の心境はまるで昼間の太陽の如く、「アロハ」(ハワイ語の挨拶、謝意、愛情表現)さえも美しく光り輝いて見えるんです。そんな恋のイロハの「いとをかし」趣のある(?)人間感情を描いています。
【秘密】この短歌には、秘密があります。そう、それこそが『とてもあかるいです』。「何を言っているのか」って? 実はこの短歌には、『明るい』に関する、大きな秘密が隠れているのです。その秘密とは何か、紐解いて行きましょう。まず、この短歌を全て平仮名に変えます。そうして並べてみましょう。(以下)
ほほのらぶ
にるたつくらい
いとおかし
けふみたひかり
けんらんあろは
この平仮名にした短歌の、どこを縦読み!? いえいえ、今回は縦読みではありません。少し複雑なギミックです。次は、上の句と下の句に分けてから、並べ替えましょう。いわゆるアナグラムです。分かり易く、上の句からゆっくりやります。最初に「ほ」と「お」、「ら」と「に」、「ぶ」と「し」を入れ替えます。
おほのにし
らるたつくらい
いとほかぶ
続いて、「る」と「と」、「た」と「ぶ」を入れ替えます。
おほのにし
らとぶつくらい
いるほかた
これで上の句の入れ替えは完了です。次は下の句です。行間の入れ替えは「ふ」と「あ」だけです。
けあみたひかり
けんらんふろは
これだけでは、まだ全てを読めてはいないでしょうか。少し難易度の高い、上の句の二行目を最後まで並べ替えてみましょう。一文字目の「ら」を「ぶ」の後ろに、「と」を一番後ろに持って行きます。これで完成です。
下の句の一行目も最後まで並べ替えてみましょう。「た」を一番後ろに持って行った後で、更に「け」を一番後ろに並べ替えます。これで完成です。
下の句の二行目も、最後まで並べ替えましょう。「ろ」と「は」を並べ替えてから、二文字とも一番前に移動します。これで完成です。
という訳で、この短歌の中には「炎」と「虹」と「ブラツ(ッ)クライト」と「ホタルイカ」と「アミヒカリタケ」と「ハロケ(ゲ)ンランフ(プ)」という、六つの『光る物』の名前が隠れていたのです! いとをかし! いいえ、いと
今回は以上です。楽しんで頂けたら幸いです。
縦横無尽短歌3『六のしょうめい』『ろっこう』『とてもあかるいです』 武藤勇城 @k-d-k-w-yoro
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