今年こそは、カクヨムコン（10万字）にチャレンジしたい人向けのヒント集

第２回「小説を完結させることが最優先」

　10万字チャレンジには様々な方法がありますが、結末が見えないのが一番未完成になる確率が高いです。

　そして、長編の罠は『飽き』です。

　あまり長編を書いたことのない人は、先が見通せていない場合が多いので、途中でストーリーを見失って、書く気力がなくなってしまうんですよね。

（分かりやすいのは、途中でこの話面白くないかもと思い始めること）

　実際、私もそうなんですが……。

　書き始めは、「よし、書くぞ！」と意気込んではみたものの、この話、一体どんな展開にしたらいいんだっけ？　と、勢いだけで書き始めると思いっきり失敗します。

　かといって、多くの方が推奨しているプロットの立て方もよく分からない。

　そもそも無計画で書き始めてしまったので。という場合多くないですか？

　そこで、ひとまず好きなものを書きましょう！　という提案です。

　私がよくやる方法なのですが、書きたいシーンだけ先に書いちゃいます！

　主人公とヒロインの出会いのシーンを書きたいから、そこだけ書く。戦闘シーンを書きたかったから、とりあえず戦闘シーンを書こう。物語の書きたいシーンを書いてみる。

　書き始めはやる気もあって、気合十分なので序盤は順調に書けているはずなので、行き詰ったり、途方に暮れてしまったときは、書きたかったシーンを思い出してみましょう。

　または、書いてみたいシーンを思い浮かべて書きます。

　物語の繋がりなんか全然気にせず、書きたかったシーンを書きたいところまで書いてみてください。（ワンシーンをいっぱい書いて大丈夫です）

　それらを本文に適当に置いてから、そこへ繋げるにはどうすればいいかな？　と考えると案外書き進められることが多いです。

　※オムニバス形式っていうのかな、短い話をたくさん繋げて長編にする方法です。

　書きたい場面だけ書いて、後からそれらを繋げていく方法もあるんです。

　私も途中で飽きてしまったとき、唐突にラストシーンを書いたこともありますし、とりあえず、モチベーションをあげるきっかけを作れれば、案外小説は書けるのです。（短編でも長編でも）

　モチベって重要！　だから、小説を掲載するときは、完結または少なくとも半分以上書いてから掲載を始めるようにしています。

　だって、PV0とか大ダメージを受けると、いきなりモチベーション下がって、続きが書けなくなっちゃうから。

（書き手にとって『PV0』って、最大攻撃魔法じゃない？）

　でも完結してたり、半分も書き上がってたら、例えモチベーションが下がっても作品を完結させることは出来るし、もしかしたら完結後に人気出るかもしれないし、希望が持てます。

　もしもなかなか完結まで書けなくて、いつも途中で挫折しちゃうという方がいれば、結末だけ先に書いてみたらいかがでしょうか？

　案外結末が決まっていれば書ける物語もありますので。

　そして、大切なのは浮気は厳禁ということ。

　作品を書いている途中で、あんな話もこんな話も面白そうだと思いつくことが多々ありますが、まずは書き始めてしまった作品の完結を目指すことを忘れずに。

　いろいろ手をつけてしまうと、集中力が欠けて全て未完成になってしまいます。

　どうしても書きたい話ができてしまった場合は、現在書いている作品を一旦諦めましょう。同時進行は、書くことに慣れている方はよいですが、あまり慣れていない方は一本に絞った方が絶対いいです。

　そして、小説を書き始める前にどうしてもこれだけは必須というものがあります。

　絶対、絶対、これだけは用意しましょう！

　それは設定資料集です。

　頭の中で全キャラクターの名前、特技、一人称、関係性、地名、容姿などなど全てを把握できる人はなかなかいないと思います。

　メモ書きで十分なので、キャラ設定や世界観を書いておけば、支離滅裂な物語になることは避けられます。（必要に応じて随時書き込んでいくのもおススメ）

　※面白いお話を思いついたので、すぐに書き始めて、すぐに掲載したい気持ちは非常によく分かるのですが、小説を書くことに慣れていない方は、完結させた物語を掲載するようにすると途中で困ったことにならないので、完結を優先させることを推奨いたします。

　執筆しながらの連載は、後から修正やキャラ変更なども出来なくなってしまうので、自分の首を絞めることに繋がりやすいため、不慣れな方は完結させた作品を載せるようにしたほうが、読者も安心して読めます♪（完結保証というやつです）

　それに、書き上がっている作品を修正しながら掲載した方が、誤字脱字や書き間違いなどにも気づきやすく、読者の方に読みやすい小説を提供できます。

　カクヨムコン開始までまだ時間がありますので、まずはしっかりとした設定資料を作成してみませんか？

　キャラクター設定と登場人物の把握は、一番大切な部分です。