今年こそは、カクヨムコン(10万字)にチャレンジしたい人向けのヒント集
砂月かの
第1回「10万字にするための小技」
カクヨムコン(長編)には、10万字以上という参加条件があるけど、ちょっとハードルが高いと思っている人も少なくないですよね。
これは、本一冊分に相当する文字数のため、書籍化を目指すならほぼ絶対条件なのです。
6万〜7万字くらいの中編ならわりと書けるけど、10万字の壁は高い。
そんなお悩みを抱えている人への、文字数を稼ぐ小技を少しだけお伝えできればと思いました。
あと少しで応募規定に達することができるなら、ぜひ参加してほしいとの思いから、ちょっとズルい稼ぎ方を。
カクヨムコン9で受賞された方も使っている技法なので、たぶん規定違反にはならないみたいです。
大賞を取った方も使っていた手法なので、大丈夫ですきっと。
さて、その方法とは……
『〇〇視点』『SIDE〇〇』という方法です。
いつから流行り始めたのかは不明ですが、ワンシーンを2名以上の視点から書く方法なんです。
つまり、普通なら1話分にしかならないところ、2話分に増やせるんですよ!
しかも、第三者視点まで加えたら、3話分まで文字を増やせます。
たったワンシーンが3話分も増やせたら、十分な文字数稼ぎになりませんか?
まずは、主人公の視線で書いて、次の話で同じシーンを相手の視点で書いて、おまけに次の話でまた同じシーンを第三者視点で書く。これだけ。
全ての話数をこれで書くのはさすがにダメですが、結構この方法で書いても受賞できるみたいなので、文字数が足りないよォォという方は検討してみてはいかがでしょうか?
見方を変えることで、読者に互いの心境や考えを伝えるよい手法なのかもしれません。
ただし、一部の読者様からはちょっと苦手だと思われることもあるかもです。同じシーンが繰り返されるので、さっき読んだシーン? と、困惑することもしばしば。
読者の私もちょっと苦手な手法です……。内心や思惑が分かりやすくてとてもよい方法だとは思うのですが、同じ話が二回続くような感覚がして、なんだかちょっとガッカリしちゃうダメな人です。
読まないわけではないのですが、ちょっぴり損した気分に。みなさんはどうでしょう?
『一方』とか『その頃』とか、場面が変われば全然いいんですけどね……。
とはいえ、この手法で書かれている方も多いので、キャラクターの内情を伝える手段と、文字を稼ぐにはとってもよい方法ではないかと考えました。
(ちょっとズルい方法ですけどね)
10万字の壁は高いですが、今年こそは10万字にチャレンジしてみませんか?
一度でも書ききれれば、自信もつきますし、書き方のコツも掴めるかもしれません。いままでチャレンジしたことがない方も、書籍一冊分、自分の本を出版すると想定して、ぜひぜひ書いてみて欲しいです。
もちろんこの他にも文字を稼ぐ方法はたくさんありますので、その中の一つとして活用していただけたら嬉しいです。
【おまけ】
上記以外に文字数を稼ぐ方法として、ひとまず10万字という文字数を考えずに完結させることが、実はすごい近道なのです。
完結させたときに10万字に届いていなかったときに使う手法は、エピソード追加という方法。
イベントを追加していく方法です。
エピソード追加のポイントとしては、完成した本文に無理やり挿入しようとすると、大概失敗します。
失敗しないために、エピソードは短編みたいに書いて、後から本文に追加する方法が無難です。本文との繋がりを修正する必要はありますが、単独で書いた方が本文を気にせずに書けるので、書きやすいのがあります。
本文ストーリーにワンシーン追加したい場合などは、本文に直接追加していく方法がよいですが、新しいエピソードを追加する場合は、別枠で書いたものを挿入すると、わりと上手く書けますので、試してみてもよいかもです。
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