この作品、本当にクセになります。
とにかく強烈なのは、舞台となるショッピングモールの各所で登場する「怪異」の個性の強さです。
登場するホラー現象のアイデアが、どれを取っても非常にオリジナリティが高く、「次はどんなのが出てくるんだろう」と読み進めるごとにワクワクし、次の更新が来るのが楽しみでならなくなってきます。
ペットショップで売られているもの、本屋さんのポップ、コーヒーショップでの試飲サービスなど、誰もが見たことのある数々のものが、強烈な異常さを持って出現します。
まさに「センスの塊」と呼ぶしかないようなホラー小説で、魅了されること間違いなしです。
ここでしか読むことのできない、唯一無二な「ホラーの味わい」。是非とも、ご賞味いただきたい。