第2話 [27才 女 フリーランス]
#不快な表現が出ます
#暴言注意
#厨二病
#親にあまり良い行いをしない
#依存症
[14才]
僕は無駄にうるさい浪費してるバカな一軍様とやらとは違い、インターネットの海にどっぷりはまっていた。ネットはいい、鏡しか見てないくせに目がついてない馬鹿どもも居ない、口うるさく人の人生につっこんでくる親も居ない、僕をおもちゃにするアイツらも居ない。あーあ。ゲームならボタンひとつでみーんな殺せるのになぁw。痛いやつだと思っただろ?噛み殺すよw?僕のこと舐めてると痛い目見るから(低音)
[17才]
働きたくなくて親に頼んで進学した。僕はどこへ行っても不要らしい。勉強もせず、無駄にイラストと歌に自信がついた僕が次に選んだのは美大だった。これでも神絵師と呼ばれるくらいには?w描き続けてフォロワーも千人近い。僕ならできる、なんせ千人だしそこそこ有名だから。才能あるんじゃないか。どこからか湧いてくる謎の自信に溺れ今日も1人オールだ。
[20才]
落ちた。頼み込んで浪人してまた落ちた。希望がない、何でだよ。もうイラストだけで小遣い稼ぎできるくらいにはなったのに?あぁ、そうだ、すぐそこに答えがあるじゃん、大学なんか行かなくても、イラストレーターになればいい。この時から就職活動を辞めた。
[23歳]
バイトとイラストレーターの仕事を両立しながら毎日毎日働く。実家に住めば不便だが水道も電気代も払ってくれるしWi-Fiもある。そのためには嫌でも社会には適応しないといけないようで、"私"は適当な大学の方が楽だったかもと後悔している。
[26歳]
この歳でバイトをすることに可笑しくなって辞めた。親から色々言われたけどウザイし生きていけるだけの金はあったからネカフェが家だ。相変わらずイラストは続けているし何にも困ってない。自分の欲求を自分で満たして、かつ誰の迷惑にもなっていない。みんな幸せじゃないかw
[27]
酒に溺れて金が尽きた。イラストも客に媚び売るのが疲れた。辞めた。あーイライラする、何で働いてる僕より年金で暮らしてるアイツらのが幸せなんだよ。不公平だ。だから金をせびった、新しいビジネスを始めるから、オフィスで働くって。まあまあ六十万くらいくれた、てか全然足りねぇし。酒を浴びたらくせぇとネカフェを追い出された。迷惑だとさ、お客様は神様だろ?俺だって接客業やってんだよ、客が1番なんだよ!なのになんで俺にはそう扱わない?また酒を浴びた。ふらふらする、きもちわるい、くるしい、さ、け、
[死因] 急性アルコール中毒
天国か地獄か。生の反対は生であり死の反対は死だ。少なくとも私はそう思う。"それ"はまるで天使のように微笑みながら本を閉じ、囁くように言った。
彼女はインターネットの扱いに精通していて広い電子の海において誰かの需要にイラストレーションという形で答えた。金銭のやりとりが成立するのは顔も素性も分からないその世界において"信頼"がいる。信頼が何かは様々だが少なくとも何らかしかの理由があって彼女を"選んだ"ユーザーがいるということは事実。それは間違いなく彼女も明言してた"才能"に近いだろう。
対人関係に関しても、"嫌でも社会に適応しなければならない"と言っていたように本来自分自身で苦手と分かっていることを逃げずに経験し、それが仕事であれば尚更、勇気がいる行為であると信じている。その後お金を貯め、独り立ちできるようにも成長したのであろう?そして同じ仕事を続けている、転職が悪いことだとは全く思わないがずっと続けるのにも根性がいるということだけ言っておこう。
それに彼女は状況に合わせ彼女が1番安心できるところに場所を移している。無理にやって心身を壊していないのは明らかだ。そう、この後彼女がアルコール依存症になるまでね。不安か何かが心にこびりついてとれない、そんな経験は今そこで見てる君もあるんじゃない?それを払拭しようと結果が今回の結果だよ。
さて、君は天国と地獄。どっちがいいと思う?
死後の図書館 青天の霹靂 @azulblue
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。死後の図書館の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます