声になるこの歌よ
成瀬零
第1話 海人(1)
「ねぇ、海人、今日どこ行く?」
仲の良いやつが聞いてくる
「そうだな、ゲーセンでいいんじゃね?」
荷物をバックにつめながら
「了解〜ゲーセンな、なぁ、海人知ってるか?このクラスに転校生が来るんだとよ」
目を輝かせながら友達が言っていたが俺にはどうでもいい
「あっそ!じゃァ、またな」
廊下の窓には、夕焼けに燃やされそうになっている街を眺めて居た。
すると後ろから、声がし、振り向くと友達だった。
「なぁ、転校生のこと気になってんじゃぁねーの?」
「そんなわけねーだろ馬鹿かお前はよ」
「あぁ?バカってなんだよ」
「バカは馬鹿だろ」
喧嘩するほど仲が良いとはこういった意味なのかもしれない
「えー今日は、新しい仲間が増えます。隣町から来た、藤原楓夏さんです、ある重い病気があるため気をつけて下さい」
「よろしくお願いします」
「えーと席は‥‥海人の席の隣に座ってね」
「」
「よろしくね、えーとお名前は?」
「海人‥風魔海人‥‥」
「カイトくんか‥‥いい名前だね」
「おい、良いなぁ可愛い子のとなりでさ、俺の隣のやつは‥‥」
「ん?私がなんだって?」
友達の隣の女子が、こっちに歩いてくる
「い‥‥いや、なんでもないよ‥‥逃げろー」
「何にもないなら逃げることないでしょ?」
本を読んでる楓夏に声をかけた。
「本‥‥好きなのか?」
「うん、なんで?」
「いやさ、夢中で読んでたからさ‥‥」
「カイトくんは好きなの?本」
「んーあまり好きじゃぁないかな」
読んでた本を閉じた。
「なぁ、今度行われるお祭り行くのか?」
「わからないのまぁ行けたら行く感じかもね」
「なら、一緒に行かないか?」
「え?良いの?」
コクリと頷いた。
二話 海人(2)お楽しみに!!
声になるこの歌よ 成瀬零 @0732033
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