第55話
まさか‥!!
それは‥
親父は俺の反応に一つ頷いた。
「そうだ。女神とは神山家本家の女性‥。そして、神とはその女性の伴侶になる者のことだ」
そういうことか‥。だんだん話が見えてきた。
「その言い伝えの通り、神山家の力は浅見組と比べものにならないほどのものだった。女神と神がいるんだからな‥。だからtruthの門も本当は神山組が一番に突破しようとしていた。しかし‥」
「どうなったん‥ですか‥?」
震える声で精一杯吐き出したのは百合だった。そんな百合から目を離さず真っ直ぐ答える親父。
これから吐き出される非情なことに、百合は耐えられるんだろうか‥。きっと優しい百合はとても傷つく。
そんな百合に‥
俺は一体何ができる?
truth【Ⅲ】〜若頭と眠りの女神〜〔完〕 sakura @sakura0214
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