第2話 女神さま

 「皆さん、こんにちは。私は、惑星ソラウミの意思。貴方達には、センダリア王国に勇者として戦って頂きます。」


蒼銀の髪をなびかせながら女性は、そう淡々と告げる。皆突然の事に戸惑っていた。そんな中で最初に動いたのは、さっき委員長になった涼太君だ。 


 「待ってくれ。戦うとはどうゆう意味だ!」

 「そのままの意味ですよ。まぁ、正確に話すなら勇者となり魔王討伐をしてほしいのです。」


その言葉に皆が動揺する。中には


 「マジかよ、異世界転移ってやつか。俺TUEEEE出来るじゃねーか。」

 「そうだよな。こういうのってなんかチートスキル貰えるんじゃねぇの?」


って喜んでいる人たちもいるけど


 「それって、つまり戦争に行くってことだろ?大丈夫なのかよ。」


っていう不安がる声がほとんどだ。

その声を聴いて女神様は


 「大丈夫ですよ。皆さんには戦いの助けになるようにスキルを3個選択してもらいます。」


その瞬間皆の前に半透明な板が現れる。


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名前 天王寺 蒼良

Lv.1

称号 月の主(S) 精霊の愛し子(S) 

ジョブ 月の聖女  

   ↳ジョブスキル:魂魄の魔眼・月の魔力

スキル 未選択

装備 無し 

HP1500/1500

MP7996/8000

SIT63

VIT68

AGI90

INI108

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わ!いきなり颯太とやったゲームみたいな画面がでてきた。それにしてもどうやってこれを出したんだろう。


 「皆さんステータスは出たでしょうか?」


皆が無言で頷く。それを見た女神様は、微笑を浮かべる。


 「では、スキルの未選択の場所をタップして下さい。」


そう言われて皆がステータスに向き合ったので僕もタップする。


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スキル

回復魔術

呪術

精霊術

支援魔術

炎魔術

水魔術

風魔術

土魔術

光魔術

闇魔術

魔装

etc…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


う〜ん。こういうのどれ選べば良いんだろ。

そう悩んでいると女神様から声がかかる。


 「スキルは、ジョブとの適合率順に並んでいます。適合率が高いほどスキルレベルが上がります。」


よく分からないけど上から選べば良いんだね。

つまりこの3つかな?

すると選択画面が消えてステータスが映し出される。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 天王寺 蒼良

Lv.1

称号 月の主(S) 精霊の愛し子(S) 

ジョブ 月の聖女  

   ↳ジョブスキル:魂魄の魔眼・月の魔力

スキル 

回復魔術Lv.1

呪術Lv.1

精霊術Lv7

装備 無し

HP1500/1500

MP7996/8000

SIT63

VIT68

AGI90

INI108

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「スキルの詳細は、スキル名をタップすることで確認出来ます。」


僕も回復魔術を見てみる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

回復魔術Lv.1

使用可能

回復ヒール

解毒アンチドーピング

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


う〜ん、これが凄いのかよく分からないや。

あ、そうだ颯太に見せて貰おう。


 「ねぇ、颯太、ステータスどうだった?」

 「おう、蒼良。夢がいっぱい詰まってたぜ。」


颯太の目がすごいキラキラしてる。そんなに嬉しかったのかな?

 

 「見るか?」

 「うん。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 木枯 颯太

Lv.1

称号 無し

ジョブ 嵐の勇者

   ↳ジョブスキル:顕現・風聖剣ヴァリュート

スキル 

聖剣術Lv.1

風魔術Lv.1

武装強化Lv1

装備 無し

HP4020/4020

MP299/300

SIT163

VIT168

AGI90

INI92

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


え、称号が無い?僕にはあるのに。これ言わない方がいいのかな?皆から煙たがれてるし...、うん、これは黙っていよう。


 「颯太、勇者になったんだ。良かったね。」

 「おう、勇者はクラスに三人いるからな。蒼良はどうだったんだ?」

 「え~と、秘密かな?」 

 「何で疑問形なんだよ。ってか教えろよ。」


颯太が問い詰めてくるけど僕は苦笑いで濁す。だって僕と颯太のステータスは違いすぎるんだもん。見せたくありません。


 「まぁ、蒼良が言いたくないならそれでもいいけどな。」

 「え?あんなに見たがってたのにどうしたの?熱でもあるの?」

 「おい、蒼良。お前俺のことバカにしすぎだからな。引き際ぐらいわきまえてるわ。」


そうかな?だったら中学のころ告白してる最中にその人呼びにいかないと思うけど。


 「おい、今頭の中で俺のことバカにしただろ。」

 「え!何でわかったの?」

 「顔に出てんだよ、蒼良は。」


その言葉の後に颯太にデコピンされる。うう、痛い。なぜかいつもより痛い気がします。

そんなことをしていると女神様が皆に話しかけてきた。

 「皆さん、ステータスの確認が終わりましたら、私が装備を二個プレゼントいたします。ウィンドウから選択してください。」


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装備 残り二個選択可能

治癒杖カドゥケウス

神月杖サリエル

解魔の指輪

亡霊剣ミストルティン:魔剣

紅龍剣アロンダイト:魔剣

血飢剣ダーインスレイヴ:魔剣

雷皇剣ヤルングレイプ:聖剣

etc...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


えぇっと二つだったよね?じゃあこれとこれで。これを装備するのかな?


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名前 天王寺 蒼良 

Lv.1

称号 月の主(S) 精霊の愛し子(S) 

ジョブ 月の聖女  

   ↳ジョブスキル:魂魄の魔眼・月の魔力

スキル 

回復魔術Lv.1

呪術Lv.1

精霊術Lv7

装備 神月杖サリエル(S)

   解魔の指輪(A)

HP1500/1500

MP7996/8000

SIT63

VIT68

AGI90

INI108

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「皆さん、装備を選んだようですね。ではいってらっしゃいませ。」


その言葉の後、視界が真っ白に染まった。














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ファンタジーなんて知りません‼ 宵闇 六花 @konoe1234

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