ファンタジーなんて知りません‼
宵闇 六花
第1話 ワクワクの高校生活スタート!
僕、
そうしている間にも自己紹介は進んでいき、蒼良の番になる。
「じゃあ、次は16番だから...。蒼良だな。」
「はい。」
少し緊張してるけど人間は初対面っていうし頑張らないと。僕はそう思って黒板の前まで歩いていく。
「こんにちは。僕の名前は天王寺蒼良って言います。趣味は読書です。皆と一緒にお話して仲良くなりたいです。」
僕はそう言い終えると、席に戻る。ふぅ、噛まずに終えられて良かった。そう思ってると、皆がささやき合ってるのに気づいた。えぇ、僕何か失敗したかなぁ。悪いイメージ持たれたりしてないよね。
「え、可愛いんだけど。あの子本当に男?」
「ほんとだよね~」
「でも、この学校女子はスカートって決まってるから男の娘ってやつ?」
「それにしても可愛すぎるよね。」
「え、あれって星稜中の蒼良か?」
「苗字も同じだしそうじゃね?」
「めっちゃカワイイって噂だったけどマジでかわいいじゃん。」
「マジそれな。」
「最早あれは女子って言ってもいいだろ。」
「俺もう女子より蒼良がいいわ。」
「おい、大丈夫か?正気に戻ってこい。さすがにヤバイぞ。」
皆コソコソ話してるからあんまり聞こえないけど...。うぅ、これで煙たがられたらいやだよ。
「よし、次は17の...。」
自己紹介は順調に進んでいった。
◆
「よし、これで2限目は終わりだ。10分間休憩しててくれ。」
その言葉を皮切りに皆が席を離れグループを作っていく。だけど僕の方には来ない。え、なんで?やっぱり失敗したかなぁ。
そんなことを思ってると僕に話しかけてくる人がいた。
「よう、蒼良。相変わらず女みてーだな。」
「ちょっと女みたいは余計だよ、颯太。」
この人は木枯颯太。僕の小学校からの親友なのです。文武両道でかっこいいけど一つだけ欠点があるのです。それが、
「お前、今年も誰も寄ってこねぇじゃん。またかよ。」
そう、空気が読めない。誰も寄ってきてないことぐらい見たらわかるでしょ!
「または余計だよ、または。」
「おう、そうかすまんすまん。」
でもすぐに謝ってくれるのが良いところかな。
僕たちががおしゃべりしてると先生が入ってきて、次の三時限目が始まりまった。オリエンテーションの前に委員長を決めないといけないみたいだけど、青風 涼太君が委員長になったのですぐに校舎巡りに移りました。
「よし、出席番号順に並んでくれ。」
先生がそう言い、外に出ようとした時、
「お、おい!何だこれ!」
皆の中心から眩しい光が出てきて皆を飲み込んでいき、僕それに飲み込まれてそこで意識が途絶えてしまった。
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はい、
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