ファンタジーなんて知りません‼

宵闇 六花

第1話 ワクワクの高校生活スタート!

僕、天王寺蒼良てんのうじそらは、今月から高校生。中学の友達からは、蒼ちゃんって呼ばれてるよ。趣味は読者、好きな本はヘミングウェイの『誰が為に鐘は鳴る』だよ。うん?なんで始まって早々に自分語りをするかって。それは今から、自己紹介をするんだよ。僕はすぐにテンパるからちゃんと原稿を考えないといけないんだ。


そうしている間にも自己紹介は進んでいき、蒼良の番になる。


 「じゃあ、次は16番だから...。蒼良だな。」

 「はい。」


少し緊張してるけど人間は初対面っていうし頑張らないと。僕はそう思って黒板の前まで歩いていく。


 「こんにちは。僕の名前は天王寺蒼良って言います。趣味は読書です。皆と一緒にお話して仲良くなりたいです。」


僕はそう言い終えると、席に戻る。ふぅ、噛まずに終えられて良かった。そう思ってると、皆がささやき合ってるのに気づいた。えぇ、僕何か失敗したかなぁ。悪いイメージ持たれたりしてないよね。


 「え、可愛いんだけど。あの子本当に男?」

 「ほんとだよね~」 

 「でも、この学校女子はスカートって決まってるから男の娘ってやつ?」

 「それにしても可愛すぎるよね。」


 「え、あれって星稜中の蒼良か?」

 「苗字も同じだしそうじゃね?」

 「めっちゃカワイイって噂だったけどマジでかわいいじゃん。」

 「マジそれな。」

 「最早あれは女子って言ってもいいだろ。」

 「俺もう女子より蒼良がいいわ。」

 「おい、大丈夫か?正気に戻ってこい。さすがにヤバイぞ。」


皆コソコソ話してるからあんまり聞こえないけど...。うぅ、これで煙たがられたらいやだよ。


 「よし、次は17の...。」


自己紹介は順調に進んでいった。





 「よし、これで2限目は終わりだ。10分間休憩しててくれ。」


その言葉を皮切りに皆が席を離れグループを作っていく。だけど僕の方には来ない。え、なんで?やっぱり失敗したかなぁ。

そんなことを思ってると僕に話しかけてくる人がいた。


 「よう、蒼良。相変わらず女みてーだな。」

 「ちょっと女みたいは余計だよ、颯太。」


この人は木枯颯太。僕の小学校からの親友なのです。文武両道でかっこいいけど一つだけ欠点があるのです。それが、 


 「お前、今年も誰も寄ってこねぇじゃん。またかよ。」


そう、空気が読めない。誰も寄ってきてないことぐらい見たらわかるでしょ!


 「または余計だよ、または。」

 「おう、そうかすまんすまん。」


でもすぐに謝ってくれるのが良いところかな。

僕たちががおしゃべりしてると先生が入ってきて、次の三時限目が始まりまった。オリエンテーションの前に委員長を決めないといけないみたいだけど、青風 涼太君が委員長になったのですぐに校舎巡りに移りました。


 「よし、出席番号順に並んでくれ。」


先生がそう言い、外に出ようとした時、


 「お、おい!何だこれ!」


皆の中心から眩しい光が出てきて皆を飲み込んでいき、僕それに飲み込まれてそこで意識が途絶えてしまった。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


はい、輝夜キヨです。皆さんは自己紹介の始め方ってありますかね?私は陰キャでいつも適当に済ませてたのでよくわかりません。私が思う陰キャの三大イベントは、自己紹介 体育祭 文化祭です。どれも陽キャカップル達が騒いでいて怖いですね。共感できるなって人はコメントで教えてください。



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