犯罪者の化膿

エリー.ファー

犯罪者の化膿

「音楽が聴きたいなぁ」

「どんな曲を聴きたいの」

「楽しい曲かなぁ」

「楽しい曲って何」

「まぁ、その、わくわくするような感じの曲」

「はぁ」


「犯罪者になりたいのですけれど」

「いいんじゃないですか」

「いや、だから、なりたいって言ってるんですけど」

「頑張って下さいね。応援してます」

「あぁ、まぁ、その、応援してるならいいか。じゃあ、そのはい」

「ばいばーい」

「ばいばいばーい」


「青色の爆弾をばらまく仕事をしています」

「年収はどれくらいですか」

「四千万くらいです」


「カレーに目覚める予定です」

「カレーに目覚めるって、どういう意味ですか」

「カレーですよ。カレーって、カレーって意味ですからね」

「分かってますよ、だから、そう言ってるじゃないですか」


「死を司る女神を見たんです」

「たぶん、幻覚だと思うよ」


「イマジナリーフレンドを作りたいんです」

「いいですよ」

「許可証は必要ですか」

「知りません」


「野菜ジュースで人を刺します」

「野菜ジュースで人を刺すことはできませんよ」


「生卵アタック」

「それ、なんですか」


「ピザですぅ」

「はい、ピザですぅ」

「何のピザですかぁ」

「クリームピザですぅ」

「寸胴でピザを作りますぅ」


「ワイングラスはそこに片づけておいて下さい」

「分かりました」

「麦茶のパックは多いので捨てちゃってください」

「分かりました」

「自転車は、もう乗らないので売っちゃってください」

「分かりました。いや、あの、この自転車もらってもいいですか」

「いや、ダメです」

「いやいや、ダメです」


「芝生を食べて時間を潰したらどうですか」

「嫌です。絶対に食べません」

「まぁ、物は試しですから」

「ダメです」


「感謝が生ハムを強くする」

「流石に、そんなことないと思いますよ」


「甘い草木って、どこに生えてるんですか」

「あそことあそこです」

「苦い草木って、どこに生えてるんですか」

「あっちとあっちです」

「辛い草木って、どこに生えてるんですか」


「アマゾンの奥地に死を」

「死を」

「死をぉっ」

「をぉっ、をぉっ」


「鼻毛がボケそのものである、ということですか」

「そうです」

「でも、鼻毛って笑えないほど汚いですよ」

「それも含めて鼻毛であるべきだ、ということです」

「本当に、何を言ってるんですか」


「悪いヤツじゃん」

「悪いヤツですよ。ダメですよ」


「ビスケットのために、白い壁を作りました」

「作ってません」

「こっちが作った、ということです」

「あぁ、そういう意味ですね。すみません」


「動画って、お金を稼ぐ手段として最適なんですよ。分かりますよね、私の言ってること」


「話の腰を折りたい」


「キャラクターが最高です」


「奇数が首筋にありますね」


「バウンドしている姿を僕に見せて下さい」

「嫌です」

「何でですか」

「嫌です」


「笑えない、つまり、面白くない、ということですか」


「両手で呪いを作る予定です。嫌、できないですね。ごめんなさい、意味ないこと」


「手を繋ぎながら家賃を支払いに行こうと思います。ダメですか。いけないことですか。ねぇ、ねぇってば。ねぇ」


「地面に寝っ転がりながら、死にたいんですよねぇ」

「ちょっと、気持ち分かるなぁ」

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