第21話 メイドに夜這いをかけられる
「よし。そろそろ寝るか」
夜。ランドルフのクソ野郎を撃退したあと、子どもたちとリスタで俺の帰還パーティーをしてくれた。
ささやかだが肉料理やお菓子も作って、みんなで俺の帰りを祝ってくれる。
いろいろ楽しく食べてしゃべった後、今日はもう遅いから教会の宿舎に泊まることにした。
「ふう……楽しかったが少し疲れたな」
常に子どもたちとリスタに囲まれていたから、疲れてしまったわけで。
王宮でもいろいろあったし、今夜はゆっくり休もう。
俺は目を閉じて、眠りに落ちた——
★
ギシギシ……!
「なんだ……?」
ベッドが軋む音がして、俺は目が覚める。
同時に、シーツ越しに柔らかい感触があった。
「グラスト様……大好きです♡」
「うっ……!」
突如として唇に柔らかいものが当たる。
「暗くてわかりませんか? リスタです」
「えっ? あ、リスタ。いったいどうして……?」
だんだん目が暗闇に慣れてくると、リスタの顔が見えてくる。
リスタは俺の身体の上に、跨っていた。
「よく見えるように、灯りをつけますね」
リスタはベッドの側にあった、ランプの灯りをつけた。
「どうしたんだ? リスタ?」
俺は状況をうまく飲み込めず、俺の上に跨ったリスタに尋ねる。
「どうしてって……女の子に言わせるんですか?」
「??」
「…………よ、夜這いですっ! 恥ずかしいですぅ! グラスト様のバカぁ!」
リスタは顔を赤らめがら、シーツ越しに俺をバシバシ叩いた。
これ、俺が悪いの?
そもそも夜這いとは……夜に男が女のベッドにしけ込んで、いろいろエッチなことをするアレだよな。
なんでリスタがそんなことを?
ていうか普通、夜這いするなら男女逆じゃない⁈
「あたしの育った村では、夜這いでカップルになるんです。あたしのお母さんとお父さんもそうでした」
「つまり、リスタは俺とカップルに……?」
「はい。グラスト様が良ければ……その、あたしとお付き合いしていただければ……」
「そうか……」
突然の告白に、正直言うと驚いている。
リスタにそんな素振りはなかったし、リスタが俺のことを好きだなんて想像したことさえなかった。
リスタと付き合う……リスタのことを人として好きだし、いい子だと思っているが——
「グラスト様、迷ってますね?」
「いや、そういうわけじゃ……」
「これは、お母さんの教えの通り——」
リスタが俺の右手を掴む。
なんだかとっても嫌な予感がする……
「既成事実を、作らないといけませんね!」
リスタは俺の右手を、自分の胸に押し当てた。
むにゅう……っ!
大きく柔らかなおっぱいの感触がっ!
「絶対OKって、言わせますからね♡」
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悪徳神官に転生した俺、ざまぁフラグをへし折って聖人となってしまう~エロい巨乳ヒロインが信者になって、エッチな身体を貢いでくれる~ 水間ノボル@『序盤でボコられるクズ悪役貴 @saikyojoker
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