私は、午後八時に「ワシ特製 長ネギと生姜たっぷりつみれ鍋」を作った
隅田 天美
午後八時、私は「ワシ特製 長ネギと生姜のたっぷりつみれ鍋」を作った
わが社は現在、早々に年末進行が進んでいる。
逆に言えば、年末の十二月は余裕をもって冬休みにするつもりだろうが、通常モードがハードモードになり、ハードモードがスーパーハードモードになった。
現場がこれなら上も相当忙しい。
結果、私はどーなったかというと、風邪を引きました。
風邪をひくと鬱になります。(逆の可能性もあり)
「欲望は小出しにしちゃあいかん。出すときは出せ」
そんな時、かの悪徳金融「帝愛」の地下労働者E班班長である大槻太郎の声が聞こえた。
私の中で何かがブッツリ切れた。
まずは、物欲が弾けた。
リニューアルする「ドラゴンクエスト3」と「かまいたちの夜
中古の同人誌や雑誌を買いまくる。(一冊平均八千円)
物欲が満たされれば、次は食欲である。
そこで満を持して作るのがハンチョウがせっかくの一日外出の時、風邪にかかりそうになり(格安)ホテルをキャンセルしデイリーマンションにこもって作ったのが、本日の鍋になる。
私が材料を見て「おっ」と思った部分がある。
この手の鍋料理だと大抵「鳥のひき肉」なのだが、「豚のひき肉」というところに驚いた。
豚肉はビタミンCが豊富で風邪で取るには最高の肉類になる。
漫画だと肉団子にゆずの皮も入れるのだが、はっきり書く。
私は柑橘系、ゆずなどは大嫌いである。
そして、料理本にはそれは書いてない。
やったね!
本編に戻ろう。
長ネギのみじん切り、生姜チューブ、調味料などを加えて手でこねる。
『こねればこねるほどうまくなる!』とハンチョウは言っていたが、手が冷たくなる。
野菜類は白菜、しめじ、人参(こいつ、生だと固いけど火入れすると急に柔らかくなるので私の中では「ツンデレ野菜」と呼んでいる)長ネギの残りを適当に切る。
意外なのは、出汁は昆布のみ。
鰹節や煮干しのようなパンチの効いたものではない。
ほかに醤油や味噌の味付けもない。
塩だけである。
肉団子と野菜を入れて煮込み、器に盛って食べてみる。
意外である。
淡い。
薄いのではない。
淡い(あわい)味だ。
胃に負担をかけない、という感じだろうが、濃い味至上主義北関東圏の人間からしたら、実に淡い。
確かにするする入る。
だが、インパクトもない。
肉団子も市販の肉団子のような肉らしさというよりかは片栗粉を入れたせいか、つるつる入る。
これなら、病人でも食べられるし消化にはいい。
私は関西圏での飲食で記憶があるのが修学旅行で行った高野山での精進料理だが、これも淡かった。
ハンチョウは関西圏の人なのか?
その後、〆は卵雑炊!
だが、これもインパクトが薄い。
私は最終手段に出た。
ハンチョウが見たら怒られそうだが、塩を大量投下。
だって、そのまま食べたらレトルトのおかゆみたいなんだもん!
おまけで、風邪を引いた(引きかけた)ハンチョウの風邪撃退法も実際にやってみたので、それも書いておこう。
読者諸氏で風邪を引きそうなときに、是非とも参考にして実践してほしいものばかりだ。
1・玉子酒 そもそも、私はアルコール類が苦手です
2・加湿 火や電気を使わない加湿方法としてハンチョウはバケツに水を入れて新聞紙を丸めたものを詰めた。
消防庁なども推奨している方法だが、もっと手軽にやる場合は、湿らせたタオルをハンガーにかけて吊るすだけでも効果がある。
3・睡眠 「百薬の長(酒)より睡眠が万病の薬」ということを祖母が言っていた。ハンチョウは「大槻ロール」というものを披露したが、私は寝相が異常に悪いので動けないことが苦痛。
私は誘眠剤を使った。
今は薬局で市販の睡眠導入剤が売られているが、個々の体によって一日動けなくこともあるらしいので、調剤師さんなどに相談してみよう。
これから、冬である。
鍋が美味しい季節である。
次は『衛宮さんちの今日のごはん』から雪みぞれ鍋でも作りたい。
でも、大根、すりおろすの面倒なんだろうなぁ。
私は、午後八時に「ワシ特製 長ネギと生姜たっぷりつみれ鍋」を作った 隅田 天美 @sumida-amami
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