6話(百合)
「百合ちゃん 一緒に学校に行こう!」朝早く
桜が迎えに来た。戸惑ってる私に桜は「たまには女の子同士もいいじゃない」と笑っている 桜の言動に違和感を持ちながらも私は
桜と一緒に登校した。「そういえば百合ちゃんって ミステリー映画好きだったよね?」
「うん、好きだよ?」桜は良かったと微笑み
「百合ちゃんこの映画のチケット貰ってくれない?」と「嬉しいけど、いいの?」
「うん。友達からもらったんだけどね 私ミステリーとか観ないから 貰ってくれると嬉しい」申し訳ないと思いつつ有難く頂戴する「ありがとう桜。今度なにかお礼するね」
「じゃあ、百合ちゃんの作ったお菓子食べたいなぁ」「わかった。じゃあ 桜の好きなシフォンケーキ焼いてあげるね」桜はとても
喜んでくれた。そして週末私は1人で駅近くの
映画館へ行くと菫もいた。「あれ、百合じゃん」菫は驚いた顔をしつつも嬉しそう
「菫も映画館に来てたんだね。誰かと
一緒?」「俺は1人。百合は?」「私も。
桜から映画のチケットもらって」するとまた
菫は驚いた顔をし「俺も桜からチケット
もらって来た。」そうして話してると同じ
映画のチケットでまさかの隣同士の席だと
言うことが判明。でも、疑問が1つあって
桜は菫のことが好きなのになんで映画の
チケット譲ってくれたんだろう?そのことを
考えていると映画の内容も頭に入らなかった
「映画面白かったな」菫にそう言われて
ようやく我にかえった。「え?……うん、
面白かったね」菫は私をしばらく見つめて
いたが「感想言い合いたいから一緒に
昼飯食べない?」と誘われてしまった。
断りたかったが何故か断ることが出来ず
私はそのまま菫と一緒にお昼を食べることと
なった。
好きな子には好きな子がいる 冬彩 桜月 @touasatuki0820
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