第22話

<今から2チームに分かれて


    チーム対抗戦をしてもらうよ>



輝羅理

「おっ、おい!


 やっぱり頭ん中で聞こえんぞ!?」



「そのようですね


 しかも、同時に全員に語り掛けられて

 いるようです」




<現在15名だから、


 チームAは7人で、


    チームBは8人ね>



鼠弥

「おい!!

 さっきから誰なんだよテメー!!!」



怒号にも近い鼠弥の問いかけに返すことなく、その語りかけは続く。





<チームAは1人少ないから、ハンデを追加しよう>






鼠弥

「ブチ殺されてぇのか あぁ!??

 さっさと名乗りやがれ!!!」



ありす

「フザけたヤローだな


 俺も手ぇ貸すぜネズヤ」



夜桜

「君たち、ここは落ち着いて!

 

 確かに異常事態だが、罠かもしれないから

 慎重にいかないと・・・」





<負けたほうのチームは、即死亡だよ


 今から5分だけあげるから、


 慎重にチーム分け決めてね?


 5分過ぎても決まんなかったら、


 全員、即死させるから


      気を付けてね~?>





「マジかよ・・・」



輝羅理

「・・・。」



愛梨

「なんなの? 

  なんなのよー、一体」



「これは・・・

 マズいことになってしまいましたね


         ・・・想定外です」





突然、全員の頭の中で鳴り響いた謎の声。





松田

「コレは・・・従ウしか

   ナイのデショウね」



「こわいよぉ・・・」



「えぇ~~~ん


    帰りたいよぉ~~~꜆꜄꜆」




混乱に混乱が乗じ、束の間の休息にも終わりを告げてしまった。




<チーム選考会議開始ぃ


 タイムリミット、5分


    ・・・スタートぉ>

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

空色の花束を YSK @YSK-yushika-888

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画