第8話ーいつも二人で


 ここに来てからの私は、彼の胸の中で図々しくも泣き、自分勝手な物言いで彼を困らせた。

 彼が私を置いて行かないことは、分かっていたのに。

 ただ、自分が確信することで、安心しようとしていた。

 そんな私に、私が絶望をしていた。

 何もかもが、自分勝手な私に。

 だから、これ以上自分に絶望したくないから、彼と離れようとした。

 ここから離れて、彼が行った後、本当に死のうとした。

 しかし、そうはならなかった。

 最初は彼の言葉より、気持ちより、自分への絶望が勝っていた。

 だからなのかも知れない。

 彼が行動を起こしたのは。

 私はこの日、彼と初めてのキスをした。

 その瞬間、私の心と身体は、彼に染められていた。

 それだけで、私の三年間の憂いの全てが、どうでも良く思えてきた。

 そして、この三年間で初めて、私は、本当の意味での幸せを、感じたのであった。


『これからは、どんなことがあっても。いつも二人で、乗り越えて行こう』


「いつも二人で」fin.

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いつも二人で(リフォーム版) 初心なグミ@最強カップル連載中 @TasogaretaGumi

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