第51話
孝直は頭の中が真っ白になるような感覚に襲われていた。
…俺はっ…。
孝直のことを気にしてか、そうでないのか…雄助は自分の思いを言った。
「まぁーなんにせよ、相手は身分を気にせず、互いに想い合ってるんだろう? 素晴らしいことじゃねぇーかっ! よーは、人間中身ってことだなっ。羨ましいねぇ~このヤローっ!」
孝直の側にやってきた雄助は、バシバシと背中を叩いた。
「いっ…痛いっ…痛いですって…」
手加減をしているのだろうが…一発、一発がとても強く感じ、孝直は顔をしかめる。孝直の背中を叩きながら、移動した際に持ってきた飲みかけの酒が入ったグラスの酒を美味しそうに呑んだ。
「今日は、特に酒が旨いな~。いや~めでたいっ! めでたいっ!!」
がはははっ…と、雄助は豪快に笑う。
「朝まで呑むぞー!!」
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