第41話
孝直は、長椅子に座ってぼんやりと十字架を眺めていた。
あれから、3週間が経っていた。
その間、孝直とさゆりは1度も会っていない…。
そもそも孝直とさゆりは教会で会う日や時間をきちんと約束しているわけではなかった。
さゆりは、家庭教師が付きっきりで勉強や習い事の合間にこっそりと抜け出していた。
孝直も仕事や
お互い、詳しい事は伝えていないが…お互いに事情があることを承知の上で会えたら…という思いでいた。お互いに時間の
「…っ…」
孝直はゆっくりと長椅子から立ち上がり、扉へと向かう。
少し重さのある扉を開けようと、手を伸ばした…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます