第15話後編 青年神官と秘密の地下室


「確かに今回分の売り上げをお預かりしました」


「おっ、お願いしますデス!」



 隔日で訪れる商人ギルドの俺担当・・・のテューが俺の店の売り上げを回収する。


 まあ、金勘定とか帳簿とかその辺りに明るいンジに丸投げしちゃってるんだけどね?

 相変わらずド緊張気味のンジとは正反対にニコニコ笑う(表面上は)テューの様子からして問題はないはずだ。



「…ところで。二階の方・・・・の御様子はあれからどうですか?」


「あ…ああ…っ? やっぱりまだ夜はうなされてるよっ…」



 テューからキラーパスを振られたイノ=ウーがしどろもどろにそう返す。


 まあ、俺達が壕から水揚げした土座衛門モードマリオのことですね、はい。


 あれから早三日経った。

 一応、彼は俺の店に居候させている流離の薬師・・・・・ということにしてる。

 〆た大量のヒル魚と一緒に樽で店まで運んだ彼は翌日には文字通り息を吹き返したんだが…二階の隣部屋であるイノ=ウーとヴリトーは言うまでも無く、階下の俺達の耳に入るほどの夜な夜な響く呻き声により、俺達は若干の睡眠不足に悩まされていた。


 だが、何で夜にそんなに呻き声を上げているんだ?って聞いてもモードマリオは俺達に申し訳なさそうに黙るばかりだった。


 う~ん…多少まだ落ち込んでる感はあるが、何か吹っ切れた感じもしていて昼は平然としているように見えたんだがなあ?

 店の裏の墓石にも熱心に祈りを捧げてくれてるし。

 それには偉くムールの親父さん達が感謝してたし、ダンディーも珍しく直に彼に礼を言っていたしなあ。

 意外にもリザードマンの無頼漢って見た目のダンディーだが信心深い。

 いや、単に死んでしまったムールの生涯奴隷達との付き合いが長かったのもあるのかもしれない。



「そうですか。では、少し私がお話をお聞きしましょう。部外者の方が話し易いこともあるでしょうから」


「ちょちょちょ!? …頼むからあんまりその、詮索はしないでくれよ?」



 テューがチラリと俺の側の棚に置いてあったもの・・に視線をやったので、俺は咄嗟に身体を視界線上に割り込ませてタラリと汗を流す。



「フフフ…また、エドガー様は面白い事・・・・をお考えのようですね? 御心配なく。その辺は抜かりありませんので…」



 不敵に笑うテューがそう言って二階へと上がっていってしまった…。


 俺に出来る事など最早、あの薄幸の青年神官が拷問なぞ受けないことを祈るくらいだ(合掌)




  $$$$$$$




「失礼致します。改めまして、わたくしはアーバルス商人ギルドの者でテュテュヴィンタと申します。……御名前は、ルイジ・・・さんでよろしかったでしょうか? 御機嫌は如何ですか」


「え? ええ…ありがとうございます。エドガー様の御世話になり、もう身体の方には問題はありません」



 私はエドガー・マサールの店二階の一室にノックして入室許可の返答を聞いてから入室する。


 その部屋には身に纏うローブとグルグル巻きのターバンで顔を隠す痩身の男の姿があった。


 …余り詰問すると彼らの警戒を買うので露骨な真似はできないが、既に彼の正体など判っている。


 あの常に奴隷二人と行動を共にする変人からは、病身の身で店の二階に居候させている市外から招いた薬師・・のルイジと聞かせられている。


 だが、目の前の人物こそが数日前に南門の石橋から身投げをして死亡したというシャルナーク派の寺院の青年神官にして薬師・・のモードマリオ、その者だろう。



 わざとらしく目の付く場所に置いてあったあの“秘薬”がその証拠だ。

 


 …彼が存命していたのにも驚いたが。

 本当に脅威なのはあのエドガー・マサールという男。

 どうやって、あの深い水壕に飛び込んだモードマリオの命を救ったばかりか、あの執念深く苛烈なことで有名なキアラルンの聖女達の目を盗んで彼を匿えたのか?


 先程、一階で焦ったような振りをしたのも私の腹を探る為の演技だろう。

 前から思っていたが、あの男は実にあざとい真似をする。


 だが、私は騙されも惑わされもしない。


 私の上司であり恩師たるあの怪物リングストームが警戒し。

 機嫌を取ることが困難なことで有名なドワーフとノーム達をいとも容易く懐柔し、この余りにも規格外の店をたった数日の内に築き上げた。

 そして、ロースター・パイエルンの策略で干上がるばかりか、まるで平然としてまた何やら企んでいる。


 非力で軽薄なヘタレの皮を被った未だ底を見せない不気味な怪物・・

 やり方こそ違えど、間違いなくストーム様の同類…。

 決して気を抜いて良い相手ではない。


 この部屋に隠れ住んでいる彼もまたエドガー・マサールの企みの一つに違いない。


 先日。穀倉部門のギルドマスターであるジャン・ピエール・キング=ナッシングに接触させたのも善意からではない、あの男がどのような態度を取るのか興味があったからだ。

 

 やはり、彼は本当にあのウーグイース金貨の価値を理解してはいないようだ。


 帳面では金貨三百枚六千万リングが動いただけだと彼は思うだろうが、実際動いた額は……恐らく、その十倍の六億リングは下らないだろう。


 個人的には好ましいが、いちギルドマスターとしてはもう少しキング様には慎重な態度や行動をして欲しいものだ。

 あの異様な喜び様では愚か者の振りを続けるエドガー・マサールでも疑わしく思えたことだろう。


 既にストーム様を経由して、信頼ある東王国アーネストの商人ギルドに動いて貰っている。

 これはアーバルスへ向られる王侯貴族の目を少しでも逸らすことも兼ねた計らいだ。



「不躾な事を聞くようですが、あの階下にあったは貴方の?」


「……はい。ですが、エドガー様の考えでは店に出すものはまるで別のものを考えているようです」


「でしょうね…」



 アレは間違いなくシャルナーク派が誇る正道純正のルーン式の秘薬だった。

 あの純度と精度の秘薬を作れるのは、このアーバルスにはただ一人。


 理解できるものが見れば“私がモードマリオです”と言っているようなものだろう。


 かと言って、あの男は単に彼に作らせた秘薬をこの店に売り出す為に彼を匿っているだけではないようだ。

 そうであれば、あの悪名高い金の聖堂の司教ブ=スカと変わりないのだから。

 でなければ、苦悩の末に命を絶とうとまでした彼をこうも上手く丸め込むことなど不可能だろう。

 

 少なくとも私には解る。

 まだ、若干の翳りがある彼の眼には確かに今後生きるに値すると確信した希望の光・・・・が宿っている。



「因みにですが。今後、貴方の薬か…もしくはその副産物にあたる商品を如何ほどの値段で売り出されるかなどは聞いておられますか? あっと、御心配なく。私が商人ギルドと共有したり、他に公言しないと女神メッサイア・・・・・に誓いますよ」


「…………。わかりました。私もまだ詳しくは聞いてませんが、少なくとも現在提供されているあの素晴らしい料理と同じ価格帯で…出されるとおっしゃいました」


「…フッ! …ああいえ、失礼しました。余りにもその突飛なことでしたので…」



 …全く以て恐ろしい男だ。

 金貨数百枚が平気で取られることもままあるあの秘薬を銅貨で市民に提供すると?


 間違いなく、シャルナーク派とその腐敗した連中と癒着関係にある貴族と商会は黙ってはいないだろう。

 モードマリオを取り返そうと血眼になるか、もしくはシャルナーク派の専売特許を害するエドガー・マサールという男を抹殺しようとするのは間違いない。



 ――あの男はこの城塞都市アーバルスを戦場にしたいのか?


 

 …いや、それとも仇討ち・・・か。


 あの男はそもそも富裕層に属する貴族や高位の商人達に良くない感情を持つ様子を見せる節が度々あったな。

 奴隷達にもやけに情を寄せているようだし、まるで物を知らない妄人デタラメの振りをしながらやけに変な事を知っていたりする。

 西帝国アルヴァートの知識を漏らすのはコチラを混乱させる為で、もしやすると奴隷解放の動きが活発な北皇国アルスから送り込まれた工作員テロリストの可能性もあるだろう。


 そして、流石はあのシャルナーク派で唯一まともな癒し手である彼のことだ。

 現在売り出されている規格外の魔法植物を原料とするあの商品もまた普通でない・・・・・ことなど百も承知だろう。


 三日前まで酷く衰弱していた彼が単に口の中の入ったを嚥下しただけで見る見るうちに活力に溢れたいう話だ。


 また、それに驚いた彼が店外に飛び出し、あの・・魔法植物の菜園を見て「ああ! ここが約束された休息地(※この異世界の地獄がヘカトンの谷ならば、天国のような場所と思って欲しい)にあるという女神の園か!?」と咽び泣いていたことはあの冒険者の二人から訊き出している。


 善良かつ信心深い僧侶であれば無理もないだろう。


 彼以外はどうにもこの店の面子はあの異様な純魔力量に気付けないほど魔力に鈍感なようだ。

 一応、あのハーフゴブリンの奴隷である彼女は把握しているようだが…実に自分の欲望に忠実といった感じで、作物以外にはまるで興味がないように見える。


 ……少なくとも王都の魔術師機関の連中にあの菜園を見せられないだろう。

 個人的にも私も彼女らと顔を合せるのは避けたい。


 下手するとこの区画を強制的に買い取れと王族を脅すやもしれない。



「こちらからもよろしいでしょうか?」


「? どうぞ。何でもお聞きになさって下さい」


「では……この区画に施してある結界・・は貴女が?」


「…………」



 流石は私の『呪術』とは対極に位置する『神聖魔術』の使い手。

 こうも簡単にバレてしまうとは。

 彼も要監視対象・・・・・か…。



「隠し立てはできませんね。確かに、私です。効果は結界外からの呪術を防ぐことと……監視・・です。私が許可・・していない者が侵入すると感知できる程度のものですがね」


「なるほど…どうやら、エドガー様への敵意から。といった理由ではないようですね。では、貴女に私からお願いがあります。……私が夜に呻き声を上げてしまう理由にも起因します」


「私に、でしょうか? …………。……お聞きしましょう」




  $$$$$$$

 

 


「そんなことになってたら、早く言って欲しかったよね」


「申し訳ありませんでした。…その、この身を置いて貰えている立場では言い出し辛く」


「アタイ達は全く気付かなかったよっ? なっ?」


「うぅ~ん…だよねぇ?」


「んダ! やはりここだったんダ!」



 二階から降りて来たモードマリオ(公の場では居候のルイジだけどな笑)から突然の告白が。


 何でも夜な夜な一階厨房横の物置スペースから…いわゆる霊障・・みたいなものを受けていたらしい。

 『神聖魔術』のスキルを持つ者はどうやら差異はあれど霊感体質みたいなものもあるらしい。


 俺達?

 今迄そんなことに気になるどころか、その間近でグーピー寝てたよ。


 その場には向かいの建築現場から急遽連れて来たダンダダの姿がある。

 石床をコンコンと叩いてンダンダ!言ってやがるよ。



「やはりって…知ってたのかよ?」


「んダ? ちゃんと打ち合わせ初日に言ったんダ! 基礎の下に空洞・・があるんダ!」


「ええ…言ってたっけ? ……言ってたかも」


「ご、ゴ主人様…?」


「あ。止めて!そんな眼で俺を見ないで! 結構じわじわっと効くんだよお~!!」


「…遊んでないで結局はどうすんダ?」



 そりゃあこのままじゃ安眠の妨げになるし、俺の店に地下空間なんてものがあれば嫌でも気にもなるだろう。


 調べる他あるまいよ。



「そりゃ調べるよ。地下へと開けられない?」


「んダ。そりゃできるが…今はアンダルキンの奴が居ないんダ! 簡単には埋められないんダ? 弟子のカルキン坊は土木作業に関してはからっきしなんダ…」



 ああ~あの金貨大好きノーム代表の爺さんことアンダルキンは、あの黒檀銀髪の大男のエセ外人風日本語を使う穀倉部門のギルドマスターと共に早々に例の男爵領へと出立してしまっている。

 その間、菜園のメンテやら種の購入の世話を焼いてくれるショタノームがそのカルキン君なんだよね。



「いや? 埋めることなくないか? 再利用できるかもしれないし」


「んダァ~…じゃあ早速掘ってみるんダ?」


「あ。もう暫くお待ちになって下さい!?」



 何故か告白者本人のモードマリオがツルハシとハンマーを手にしたドワーフとリザードマンを制止する。



念の為・・・…少し準備を。あの方にお願いしていますので」


「準備?」


「お、大旦那っ? ちょっと…来てくれないかっ」


「イノ? 誰か来たの?」



 今度は玄関口に居たイノ=ウーとヴリトーが焦って俺を手招きする。

 俺は仕方なく玄関から外を見やるとそこには怪し気な風貌の人物が佇んでいた。


 全身真っ黒のローブというか装束で身を包んでいたが、身体のラインからして女性だと俺でも判る。


 彼女は無言で手に持っていたモゾモゾと激しく蠢く袋から目玉が飛び出した不気味な鳥を出した。


 な、何を…? と俺が思う間もなくスタスタと店先の端っこまで歩いて行くとその鳥の首を持っていたナイフで刎ねた。



「「!?」」



 そして、その生き血を地面にドクドクと流すと何やら呪文のようなものを呟く。

 その数分後、その場所から流れる墨が蠢くかのような闇の集合体が無数の手をユラユラと伸ばしてきて彼女から鳥の死骸を受け取ってまた地の底へと戻っていく。



「「…………」」



 俺達はその異様な光景をただ黙って見るしかできない。


 その行為は俺の店の周囲を囲うようにしてもう三カ所でつつがなく行われていった。



「……ふぅ。(ガバリッ)…皆様お待たせして申し訳ありませんでした。では、参りましょうか?」


「テュー!?」



 何とその人物の正体は俺が良く知る人物であるあの塩顔美人爆乳受付嬢のチチビンタ…じゃなかったテュテュヴィンタ嬢だった。


 いや、俺の『鑑定』スキルで端からまるわかりでしたけどね?


 ……アレが『呪術』か? 何をしたんだろうか?


 だが、店内に戻った俺達を出迎えたモードマリオが深々と彼女に向って頭を下げる。



「ありがとうございます」


「いえいえ。今回は単純に内側・・に作用する遮断結界を新たに張っただけですから。大したことはありません。さあ、ダンダダ=ダダダ=ダンさん。お願いします」


「お、おぅなんダ……後、ダが一つ多いんダ?」



 あのダンダダさえテューの奇行に引いていたが、物置の床への突貫作業が開始される。

 

 俺は激しく飛び散る石片から身を守ることに必死になっていたが、ものの数分で古い基礎の下から鉄板? …いや、鉄扉が見つかった!



「何じゃコリャア!?」


「恐らく、区長の一族が隠した地下室でしょう。前に話したことがありましたが、彼らはギルドに何かと隠し立てする事柄が多かったようですし…」


「ふぅむダ…。石泥を被せた上に厳重に施錠されてるんダ」


「どうする?」


「んダ? 俺を何だと思ってんダ? ドワーフなんダ。鍛冶師なんダ?」



 おおっ…! 流石はドワーフ。

 頑丈な錠前を前にしてもまるで動じない。



「ッフンダ!(バキャ)」


「…おい」


「俺らの太くて短い指で指先技シーフの真似事なんて無理に決まってんダ」



 俺達がゴクリと唾を飲み込む中、ダンダダとダンディーの手で鉄扉が持ち上げられる。


 そして、俺達の眼下にポッカリと口を開く暗黒の地下への階段が姿を現した。


 瞬間。凄まじい悍気と臭気ともまた違う不快極まる空気が地下から吹き上がり俺は思わず顔を覆った時だった――



『『うおおおおおおおおおぉぉーーーー!!?!』』


「のわぁー!?」



 突如として地下から若い貴族服の男を先頭にして二十人以上の老若男女が飛び出して来たから堪らない。



『助かったあ~!!』


『もうあんな真っ暗な場所はゴメンよ!?』



 だが、モードマリオを夜な夜な苦しめていた恐ろしい地下から何が飛び出してくるかと構えていた俺だが、その思わぬ光景に情けないことに緊張の糸が切れてヘナヘナと腰が抜けてしまった。



「何だ何だ? マジで人が地下に閉じ込められてたのかよ。いやけど、無事・・で何よりだな? あ~驚いた…!」


『ありがとう! 君らのお陰でやっと外に出られたよ! 私はこの区長のフラミーマだ。 見ない顔だが? 君は?』



 流石に煤だらけになっていたが好青年然としたフラミーマとやらが俺に手を差し出して助け起こしてくれた。

 他の面々も半泣きになりながら俺に礼を言ってくる。



「あっどうも? よっこいせっと…私はここに店を出したエドガー・マサー……ん? 区長…?」


「ごっ…ゴ主人しゃまぁ…」



 何故か俺から距離を取るその他の面々。

 しかも、ンジに至ってはブルブルと震えてイノと抱き合っていた。


 そこに重々しくダンディーが口を開いた。



「我が主人よ……先程から誰と・・話しているのだ…?」



 ……おいおい。ダンディー冗談だろ?





*リザルト*


@各話別諸経費

※店の純利益として:

  銀行に金貨10枚の預金追加(200万リング)


★資金(※金貨と金貨以上のみ記載)

 現金:金貨971枚(1億9420万リング)

 銀行:金貨692枚(1億3840万リング)


★物資その他

 魔法収納の革袋(汚)

 飴色のスーツ(装備中※60万リング)


★雇用(扶養)

 ダンディー(護衛奴隷※2000万リング)

 ンジ(従業奴隷※1000万リング)

 イノ=ウー(冒険者※月給20万リング)

 ヴリトー(冒険者※月給20万リング)

 モードマリオ(神官※居候)


★身分・資格及び許可証

 商人ギルド三等級商会員(全国共通)

 Ⓒの5増改築許可・物件関連の市諸税免除(三年間)


★店舗(不動産)

 Ⓒの5:アーバルス1号店(朝と昼のみ営業中)

 ◆一階:飲食品・雑貨取り扱い店

 ◆地下:現在準備中


★流通・仕入れ

 ノーム園芸店より魔法植物の野菜種子各種(※月額20万リング、なお現金払いに限る)

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魔物でも何でも雇います!異世界KOMBINI 森山沼島 @sanosuke0018

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