第23話 エピローグ Last
先輩は、よくよく考えたら、加治店長のこと、何も知らないんだ、と言っていた。
噂話とかばかりで妄想だけが膨らんでて、しっかり確認してないんだとか。
事前情報をと思って、高柳店長に確認はしてみたけど。
それはもう、本人に聞いてみなよ、と意地悪に笑みを浮かべながら、返されてしまった。
そのくせ、お店の写真とか、本人の近影とかはしっかり見せてくれる。
何だか面白がられてる気がするけど、当事者の先輩は、どこ吹く風という感じだ。
ちなみに本人の写真を見た時、指先を確認したけど、アクセサリーをつけてる感じはなかった。
ほんとに結婚してるんだろうか・・・そう思って、念のために先輩には伝えてみてはいる。
ただ、先輩曰く、仕事柄で外してる場合もあるからね、と、そこは冷静な返し。
だからこのまま、目的を達成するまで冷静でいてほしい、なんて、変な願い事をしてみる。
そんな、旅の道中だった。
「先輩、心の準備、良いですか?」
「・・・うん」
自分達の目の前に佇む、一軒の古民家。ついにここまで来た。
この旅の最終目的地。
願うことはただ一つ。
平穏無事に、事が終わりますように。
小牧と三船 @kazhamakoto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます