第20話 遠い願い

カノカが「で?そんなこんなで、家に来たの?」とハルカに尋ねた。 

ハルカが「だって、私の事を知って居るのはカノカさんしか居ないと想ったから」と渋々話をした。

カノカが「そう?ちょっと英一に電話して聞くわ」とハルカに声を掛けた。

カノカが「あ、英一?此処に今ハルカ来て居るんだけど、どうする?」と英一に尋ねた。 

英一が「もう、俺はハルカとは別れたんだよ。家族としての愛情しか感じられないんだ」とカノカに今の気持ちを伝えた。

ハルカが「大丈夫?英一、さっきなんて言ってた?」とカノカに聞き返した。

カノカが「英一は、やっぱりハルカの事を家族としての愛情でしか見て居ないってさ。仕方ないよ」とハルカの事を励ました。

ハルカが「そうだね?カノカ、いつも私の事を心配してくれて、ありがとう。英一の事は今まで大切にしてくれた気持ちや想いを胸に

また幸せを探そうかな」とカノカに気持ちを伝えた。 

その頃、英一は「ふー、疲れた。もう寝ちゃうかな?」と思いながら眠って居る夢の中で、英一が「ハルカ?」と名前を呼ぶと、ハルカが「ごめんね。私、英一の事を忘れるね」と英一に話をして夢から醒めた。

英一が「ハルカ?やっぱり俺はハルカ無しじゃ生きていけないよ」とふと涙を浮かべて居た。 

ハルカは「あぁ、英一に振られた」と気を落として居ると、弘匡が「やぁ、ハルカちゃん。僕はハルカちゃんの事を好きだから、僕達付き合わない?」とハルカに告白をした。

ハルカは「まだ、英一の事を忘れられないんだよね?」と弘匡に気持ちを伝えた。 

弘匡が「そう?ハルカちゃん、そんなに英一の事を好きだったんだね?また、英一と話をしてみたら良いじゃ無い」とハルカに話をした。 

英一が来て「ハルカ、やっぱり俺はお前の事を忘れられないんだ。また俺と一緒に生きて行ってくれないか?」と指輪をハルカに渡した。

ハルカは「ありがとう。英一。私とこれからも歳をとっても手を繋いで暮らしていこうね」と英一に貰った指輪を付けて涙を流して居た。

英一が「ハルカ、アルバムを見て居るのか?」とハルカに声を掛けると、ハルカが「えぇ、そうなんですよ。あなた」と英一に話し掛けた。

英一が「懐かしいな。あの頃はカノカも、ササミも居て楽しかったな」と昔を懐かしみながらも、広い広い海を眺めて居た。




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ナガサカ 影山 みはつ @mihatsu1865

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