第10話

言い寄られる彼女


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※異世界に来た頃のヒルダに言い寄るジード


目の前の出来事を整理する。


「貴様は何をしている?」

「見たら分かるだろ。博士を口説いてる」

それからジードは再び、ヒルダに話しかけた。

俺がいる事を無視するつもりか!?


許さん。


「ヒルダ、こっちに来い」

「はい」

しかし、それは阻止される。

確かにヒルダは可愛い。

だが、誰にも渡したくはない。

「博士。あんた可愛いよなぁ。どうだ?俺と付き合わないか?何なら結婚してもいいぜ」


何を言う!?


「困ります」

「ああ?好きな奴でもいるのか?」

「えっと……その……」

ヒルダが凄く困っている。

そこに偶然、キルレインが通りかかる。



「陛下、どうかしましたか?」

「心剣を貸せ」

「はい?」

「いいから、貸せと言っている」

「何故ですか?」

「あいつを倒すからだ!」


俺はそう怒鳴り、ジードをにらんだ。

「って、味方を攻撃して、どうするんですか!?」

「味方だと?今はそんなのは関係ない!!」

それから数分が経ち、事は収まる。

だが、ジードには油断出来んな。

少なくとも、異世界にいる間は……。

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お礼小説 かねこかずき @kaneko507

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