第9話

夏バテ


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※平和設定


俺とヒルダはいつもと変わらず、復興に励んでいた。

……はずなのだが俺だけは、夏バテになっていた。


「先輩、そろそろ昼食にしませんか?」

「すまないが……水分補給だけでいい」

「え?」

「あまり食欲がなくてな……」

「でも、昨日も食べてないじゃないですか?ソウマ先輩に聞いたんですけど夕食もあまり食べてないって……」

「大丈夫だ」


水分を取り、再び作業に戻る。

しかし、その途中でめまいがし倒れてしまう。

「先輩!?」

ヒルダの声がする。




しかし、次に目が覚めたら、光風館にいた。


「トライハルト、飯を食べないから倒れたんだからな」

「ソウマ。すまない……」

「ヒルダが心配してたぜ。今、帰ってるけどな」

「謝りに」

「あ。来たみたいだな。じゃ、ごゆっくり~」

ソウマが出て行き、代わりにヒルダが入ってくる。

「先輩大丈夫ですか?」

「ああ……心配かけて、すまなかった」

「これ食べてくれませんか?」

「え?」

ヒルダが差し出してきたのはゼリーだった。


「作ったのか?」

「はい、駄目でしたか?」

「いや……ありがとう」


夏は暑い。

だけど、こうやって恋人が心配をしてくれるのは嬉しい。



ちなみに夏バテはその日以降、治った。

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