第9話
夏バテ
-------------
※平和設定
俺とヒルダはいつもと変わらず、復興に励んでいた。
……はずなのだが俺だけは、夏バテになっていた。
「先輩、そろそろ昼食にしませんか?」
「すまないが……水分補給だけでいい」
「え?」
「あまり食欲がなくてな……」
「でも、昨日も食べてないじゃないですか?ソウマ先輩に聞いたんですけど夕食もあまり食べてないって……」
「大丈夫だ」
水分を取り、再び作業に戻る。
しかし、その途中でめまいがし倒れてしまう。
「先輩!?」
ヒルダの声がする。
しかし、次に目が覚めたら、光風館にいた。
「トライハルト、飯を食べないから倒れたんだからな」
「ソウマ。すまない……」
「ヒルダが心配してたぜ。今、帰ってるけどな」
「謝りに」
「あ。来たみたいだな。じゃ、ごゆっくり~」
ソウマが出て行き、代わりにヒルダが入ってくる。
「先輩大丈夫ですか?」
「ああ……心配かけて、すまなかった」
「これ食べてくれませんか?」
「え?」
ヒルダが差し出してきたのはゼリーだった。
「作ったのか?」
「はい、駄目でしたか?」
「いや……ありがとう」
夏は暑い。
だけど、こうやって恋人が心配をしてくれるのは嬉しい。
ちなみに夏バテはその日以降、治った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます