第5話
入るなり、私の腕を掴むと強引に連れていかれる。
そして、そのまま私の前に座ると顎を持ち上げられた。
「不機嫌そうだね?」
そう言って見つめられれば私は目を逸らす。
彼はそんな私を見て笑っていた。
そして、私の服に手をかけるなり脱がしていく。
抵抗すればするほど彼の思う壺である事は分かっているので大人しくされるがままになっていた。
下着姿になった私に彼が言う。
「可愛くないな、その格好で飲んで」
そういいながらも高そうなワインをグラスに注がれて差し出される。
仕方なく飲めば彼が微笑んだ。
そして、それから私は彼に言われるがままに動くしか無かったのだ。
恥ずかしさと酔いでフワフワしてくる。
そうしたら彼が何かを取り出した。
「何を」
咄嗟に戸惑うも体に力が入らない
酒のせいだろうか?
彼が取り出したのは小さな大人のおもちゃだった。
そしてそれを使われて遊ばれると私は夜中に解放されたのでした。
服を来て帰ろうとして服が無いことに気づく。
どうやら私の服は彼が持っていってしまったらしい、仕方なく備え付けのバスローブを羽織るなり逃げるようにそのホテルを後にしたのだった。
家に帰るなりベッドに潜り込む。
そしてその日はそのまま眠りについてしまった。
☆★☆
翌朝になり朝日がカーテンから差し込んでいる。
私は体を起こすなり昨夜のことを思い出していた。
酔いは覚めていたが、頭痛と腰の鈍痛に顔をしかめる。
シャワーでも浴びようと思いベッドから降りると、行きたくないとため息を着く。
こんな関係いつまでも続けられるはずがない。
それなのに彼から辞めたいとは言われない。
私はどうしたらいいのだろう?
そんな不安ばかりが頭をよぎっている。
しかし、それからというものの、彼は私を秘書として使い続けた。
そして、ある日のこと彼が私にある事を教えてくれたのだ。
「明日は開けときなさい、日帰り旅行に行くから」
その言葉に私は驚いて目を見開いた。
そして、言われたとおりにその翌日は休みを取ったのだ。
当日になって彼が迎えに来た。
そして、連れていかれたのは高級旅館だった。
部屋に案内されるとそこに布団が2枚並べて敷いてあるのを見て唖然とする。
まさかここで……、?
そんな考えが頭をよぎるもすぐに消えた。
なぜなら彼は私を見て笑ったからだ。
どうやら違ったらしい。
それから食事を済ませると温泉に入ることにしたのだ。
☆★☆
温泉に浸かれば、気持ちいいもののやはり不安がつきまとう。
そんな私の心中を知ってか知らずか彼は私の隣に座ってきた。
そして、いきなり肩を抱かれるなりそのまま口づけられて舌を絡められる。
抵抗しようと思えば簡単にできたはずだったのに私はそれをしなかった。
ただ受け入れるだけだったのだ。
それが分かったのだろう彼が笑う。
それからしばらくしてからようやく解放された時にはもうすっかり出来上がっていたのだった。
そして、そのまま布団に押し倒されると、彼は私の体を撫で回すように触り始めた。
その手つきがいやらしく感じてしまい私は思わず声を上げる。
そんな私に彼が耳元で囁いた。
「可愛いね」
その一言で私は顔を真っ赤にするしかなかったのだ。
それからしばらくしてからようやく解放されたものの、結局その日は朝までコースだった。
そして翌日、帰るなり彼は言ったのだ。
「これで君は俺のものだ」
そして私は幸せになるのでした。
今夜白馬の王子様が~パパ活女子のイケナイ関係~ リナ @rina9756
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