プロローグ
第1話
「ねえ、
…――私が恋愛小説の沼に落ちたのは中学3年生の春
きっかけは、保育園時代からの幼馴染みの
『私、推理小説しか読まないから』
机にかじりつきながらそう放ち、数学の教科書に手を伸ばす。
「休憩の時でもいいから読んでみてよ」
葵は帰ることなく床に座りくつろぎだす。
『気が向いたらね』
適当に返事する。
葵がいきなり来て勉強の邪魔をされることには慣れているからもう耐性がついていた。
『葵も受験勉強しなよ。もう私たち中3だよ』
受験まで1年もない
一緒の高校行くと言ったのは葵なのに…
そんな当の本人をチラッと見ると、床に座り鏡を見ながらリップを塗っていた。
…全く勉強する気ゼロ。。
「そんな美琴は出会った時からずーっと勉強してるよね。たまには気分転換しなよ」
よく出来るよね。ある意味尊敬すると言われた
『だって将来楽したいじゃん』
私は将来ゆっくりしたいから今一生懸命勉強し、いい大学行って一部上場の大手企業に勤めたい
「えー今の時間って今だけだよ?美琴も恋したりして青春しようよ。楽しいよ?」
反対に、葵は先のことはその時に考え、今楽しければそれでいいという考え方
全く正反対な私たち
だけど正反対な人だからこそ、私にはない考え方があると知れとても面白い
『無理。興味無い』
数学を解きながら即答する
えっと、この証明は…
「美琴もいつか人を好きになって結婚するんだよ?」
『そうだね』
結婚願望はある
でも今は勉強が大事
彼女の事が好きすぎて塩対応したら婚約破棄されたけど頑張って振り向かせます。 空葵-Aki- @Aki_24
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